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「外事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。ところが、終りに彼は、ふと思い出したような云い方をして、「ああそうそう、本庁の外事課員と仰言る方が、広間でお待ちかねのようでございますが」 それから、殯室を....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
な手で、犯人はよほど複雑な動作をしたと見えるね。」 そこへドヤドヤ靴音がして、外事課員まで網羅した全機能を率いて、捜査局長|熊城卓吉が肥躯を現わした。法水は頓....
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
、静かに再び書見に向った。――読みかけていた一書は蕃書取調所に命じて訳述させた海外事情通覧である。 しかしその半頁までも読まない時だった。じいじいと怪しく灯ざ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
っては、大きな鬼門なのだ。先きにコズロフの追放されるのを送りに来た時、警察本部の外事課や特別高等課に顔を出しているので、大勢のスパイどもによく顔を見知られている....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
肌着や服までもらったのである。そぞろ情が身にしみる。 だが、その一方において、外事課の係官のため、厳重な取調べをうけた。なにしろ国籍のあやしい者がぬからぬ顔で....
社会時評」より 著者:戸坂潤
上、一寸おかしいだろう。 現在「日ソ文化協会」という社交クラブがあるが、警視庁外事課はあまり之を愛惜していないようである。だから多分、之などは国際文化局に編入....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
私の眼に、ヴァンテミイユ羅馬間の国際特急を移動管轄している、ムッソリニ直属の外事課高等刑事の乳房と、彼女の下腹部の黒子が、瞬間、浮かんだ。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はモン・サン・ジャンの高地を奪取することを、ミローの胸甲騎兵に命じた。 九 意外事 その数は三千五百、四分の一里の前面にひろがり、偉大な馬にまたがった巨人....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
よ。」 同時に男は、色の青いひとりの娘が自分の前に立ってるのを見た。 男は意外事から受ける一種の動乱を感じた。彼は恐ろしく身の毛を逆立てた。およそ不安を感じ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しゅんじゅん》することがある、万事が法典の明文のうちに当てはまるものではない、意外事は人を服従させる、徒刑囚の徳は役人の徳を罠《わな》にかからせることもある、怪....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ある。 政宗の支倉六右衛門の海外派遣も見透しの大失敗であった。だいたいに彼は海外事情について研究したことがないようだ。これがまた田舎豪傑たるところである。家康....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
寛濶《かんかつ》に顔をほころばせながら、 「いつもながら、お役目大儀。国をあげて外事に没頭し、たれもかれも、派手派手しく立働いているが、眼に見えぬ御両所の秘潜《....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
、この意|頻《しき》りに止《やま》ざる所なり云々」(一八五〇年、元ニューヨーク州外事局長A・H・パーマーより、長崎オランダ商館長レフィーソンに送った私信、実質は....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
ては、勿論何も語っては呉れませんので、私自身も世人同様、ただ外部から探りを入れる外事実を知り得よう手段は何もなかったのです。従ってその時まで、此の事件に就ての知....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
事。 一、市中は勿論在中たりとも、通行の節片寄候て。 一、朝日之出より日之入迄之外事。 本文節分は夜五時迄、大晦日は夜九時迄、徘徊差免候事。 一、町内にて....