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外交
「外交〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外交の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
よりもあの細君の従弟から、話題の離れるのが嬉しかったので、『よかろう。釣なら僕は
外交より自信がある。』と、急に元気よく答えますと、三浦も始めて微笑しながら、『外....
「河童」より 著者:芥川竜之介
。
「クオラックス党を支配しているものは名高い政治家のロッペです。『正直は最良の
外交である』とはビスマルクの言った言葉でしょう。しかしロッペは正直を内治《ないち....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
《こうつごう》です。
保吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。
外交官の夫人なのです。勿論東京の山《やま》の手《て》の邸宅《ていたく》に住んでい....
「或る女」より 著者:有島武郎
人おいた斜向《はすか》いの若い男を顧みた。斎藤と呼ばれた、ワシントン公使館赴任の
外交官補は、まっ赤《か》になって、今まで葉子に向けていた目を大急ぎで博士のほうに....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ぜいアフリカの植民地だけです。大英帝国はもうベルギー、オランダなみに歴史的惰性と
外交的駆引によって、自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます。....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
の存続をはかる時期は今をおいてはない。日は一日と状態を悪化せしめる。今ならばまだ
外交工作の余地がある。明日になればそれももうどうなるかわからない。今ならば我方に....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
百人の事業家、致富家、名士、学者が起ったり仆れたりしたか解らぬ。二十五年前には大
外交家小村侯爵はタシカ私立法律学校の貧乏講師であった。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
にこれに対する評論を掲げたり。先生その大意を人より聞き余に謂て曰く、兼てより幕末
外交の顛末を記載せんとして志を果さず、今評論の誤謬を正す為めその一端を語る可しと....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
くして蛇の目を一本。「もうけ損って不機嫌な処だから、少し手間が取れました。」この
外交家だから、二本目は、公園の坂の出口を行越した町で、煙草を買って借りたなどはも....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
人から褒められたそうだ。伊藤八兵衛に用いられたのはこの円転滑脱な奇才で、油会所の
外交役となってから益々練磨された。晩年変態生活を送った頃は年と共にいよいよ益々老....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
つてその排悶手段の一つであったが、文学では終に紛らし切れなくなったので政治となり
外交となったのである。二葉亭が「文学では死身になれない」というは、取りも直さず文....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ロポリスに至る。海抜二千尺の高地にあり、アプト式にて山を登る。二時間を要す。各国
外交官の駐在地にして、日本公使館もここにあり。藤田代理公使の歓迎をかたじけのうし....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ます。しかるに、吉田内閣は、この国民の熱情に何らこたえるところなく、いたずらに、
外交はアメリカ追随、内政は反動と逆コースを驀進し、進歩的な国民を絶望に追い込むフ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
七氏のもとで働くことになった。給料などは眼中になく商売につとめたかいあって、私は
外交に出されるところまでこぎつけた。 腕だめしはこのときである。私はすべてを投....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
決戦戦争とせば後者は持久戦争と称すべし。 二 決戦戦争に在りては武力第一にして、
外交・財政は第二義的価値を有するに過ぎざるも、持久戦争に於ては武力の絶対的位置を....