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「外交辞令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外交辞令の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
やっとお眼にかかれて安心しました」 こうした私の二度目の挨拶は、だいぶ固苦しい外交辞令に近づいていたように思うが、しかし白鷹氏は依然として私を見据《みす》えた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すから、両方ともに相当の凄味が、底を割ってしまっていて、表面だけはしらばっくれた外交辞令になっている、というのだけのものだから、見ていても存外白ける。これが七兵....
秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
れ、之を抜き、之を読むこと、蓮華床にして雹雪の語を聴くが如し」という、至極巧妙な外交辞令を用いて相手を喜ばせ、尚、日本よりの貿易船は朱印を以て信牌とした故、これ....
殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
かったらどうか――」 内心の侮辱を忍びつつ、これも、所謂『教養階級』の虚飾的な外交辞令であった。 「そのことなら――僕ア、星田代二という探偵作家の出現当時から....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
エコンが自分自身の出世のためになして受けた損害を、短期で軽率なエセックスが巧みな外交辞令とともに賠償せざるをえなくなったような、傾きかたをした。 一五九五年の....
望郷」より 著者:服部之総
省の対ソ抗議覚書が発表された。根室《ねむろ》沖が「危険地帯」の発火点になるための外交辞令はととのった形である。二十日私は旭川《あさひかわ》にいた。その前の日だっ....
三国志」より 著者:吉川英治
の文書だけで、呉が降参してこようなどとは決して期待していない。いかなる外交もその外交辞令の手もとに、 (これがお嫌なら、またべつなご挨拶を以て)といえる「実力」....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
なかったならば、百万遍各方面代表者を召集して挙国一致を要請しても、単なる国内的な外交辞令以上に出ることは出来なかったに相違ない。だが戒厳令の政治的効用については....