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外人
「外人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
か分らなかったが、その縁の中ほどで、はじめて昨日汽車の中で、夫人を女|俳優だと、
外人に揶揄一番した、ああ、祟だ、と気が付いた。 気が付いて、莞爾とした時、渠の....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
明の起源に興味を持つものは皆知ってる筈である。葡萄牙のピントー以来日本に渡来した
外人は数限りも無いが、真に学者として恥かしからぬ造詣を蓄えて、学術研究の真摯な目....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
店へはいってきた男があった。背の高いりっぱな人物だった。日本人のようであり、また
外人のようにも見える。 この紳士こそ、四馬剣尺の部下として重きをなす机博士その....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
人へってもだいぶ寂しい。 十二月三十一日。戸田は風邪らしいので休む。後の三人は
外人と山に行くことになった。オーストリアのウインクレル氏は二十九の元気な青年だ。....
「火薬船」より 著者:海野十三
うなら、水兵さんになりたいとおもったのもそうである。三転して、ノーマ号へいって、
外人のかおを見ないではいられない衝動にかられたのも、やっぱりそれだった。若い者は....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
、そんなひどい怪我をしたのですか」 「どうしてですって」女は意外だという面持で、
外人の顔を見上げた。 「……貴郎の御存知ないことを、どうしてあたしが知っているも....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
でいられますは、余計なことじゃないか。帝国軍人が、いくら暑いからといって、こんな
外人のいるところへ来て、不恰好な素裸でいられるものかい。帝国軍人の威信に関わる」....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
などと比較して考えて見たならば、実に隔世の感があるであろう。 ところで、かつて
外人の評として、伊太利製のものはナポリだとかフローレンだとかローマとかを背景にす....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
てしまいました。ところがかつて基督教に興味を持ってバイブルを読んでいましたから、
外人の牧師とも話が合って、嘱望されてそれらの
外人牧師と一緒に廃娼問題を説いた事も....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
何故。 B 何故ってそうじゃないか。第一こんな自由な生活はないね。居処って奴は案
外人間を束縛するもんだ。何処かへ出ていても、飯時になれあ直ぐ家のことを考える。あ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
果して外国人に干渉の意あらんにはこの機会こそ逸すべからざるはずなるに、然るに当時
外人の挙動を見れば、別に異なりたる様子もなく、長州|騒動の沙汰のごとき、一般にこ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
、苦々しくもなり馬鹿々々しくもなった。かつこの猿芝居は畢竟するに条約改正のための
外人に対する機嫌取であるのが誰にも看取されたので、かくの如きは国家を辱かしめ国威....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
多少尊敬を受くるの風あり、田舎に至りて最もはなはだし。ただし僧侶は、男女の交際、
外人の応接に注意し、言語、談話、訪問、待遇の極めて懇切丁寧なるを要す。すなわち、....
「西航日録」より 著者:井上円了
り込み、十一時ガヤに着し、ダクバンガロー(Dakbungalow)に入る。これ、
外人旅行のために建てられたる休泊所なり。ここに大谷光瑞上人に謁するを得たるも、ま....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
陸して散歩を試む。一千二百六十トンの石炭を八時間にて積了せり。その迅速なること、
外人の目を驚かす。 六日、晴れ。暖気ようやく加わり、春天の融和を見る。筑山・壱....