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「外側〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外側の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
地にも同じく五つの帯の環を巡らしぬ。 中なる帯は暑さのために住み難く さらばとて外側の帯は氷雪の虐げあり、 ただ残る二帯のみ暖と冷と 幸いあるほどに正しく交じり....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
りでは、突如として、修羅の巷が、演出された。 うわーッという群衆の喚き声が、市外側の方に起った。それに交って、ピリピリと、警笛が鳴った。 「瓦斯弾が、落ちたぞ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
と帆村は二三歩あるいて、床の上に転っている一つの大きい毯のようなものを指した。「外側は御覧のとおり毛糸で編んであります。しかしこれは単なる袋ですよ。中身は鉄の砲....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
に帰した今日、口惜しさがこみあげてくる。 材木町で下りて、歩き出した。南浦園も外側の支那風のくりぬきのある塀だけが残っている。あの粋な築山も古木も見えず。支那....
怪星ガン」より 著者:海野十三
どくと、九台の救援艇の全身は光りにかがやいて明かるく巨体をあらわした。つまり艇の外側が、つよい照明によって光りをうけて輝きだしたのである。 九台の救援艇の編隊....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ボタンとが、鋼鉄製の大きなかごのようなものの中にとりつけられている。そのかごは、外側に二本の軸がとびだし、それがかごをとりまく大きいじょうぶな輪の軸受けあなへは....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
の高度で水平偵察をはじめた。はじめは円を画き、それからだんだんと径を大きくして、外側へ大きく円を画きつづけるのだ。つまり螺旋形の航路をとって探していくのである。....
火星兵団」より 著者:海野十三
じだ。 千二は、そのことを新田先生に話した。すると先生は、 「それはね、火星の外側は、塵のようなものが、たいへんたくさん集っていると、ある学者が発表したことが....
怪塔王」より 著者:海野十三
き誰か塔のちかくによって、よく見たといたしますと、弾丸は、塔の壁から一二メートル外側のなんにもない宙に、ごまをふったように、じつと停っているのが見えたことでしょ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
と綴り、鹿島灘の外を通って、元の勿来関へ帰るという大円だ。これが防空監視哨の最も外側に位置をしているもの、それから以内には、三重四重に監視哨を配置してあるんだが....
空襲警報」より 著者:海野十三
撃機をのがれ、東京へ東京へと、呪の爆音を近づけつつあったのだ。 しかし、東京の外側を幾重にもとりまく各高射砲陣地が、どうしてこれを見のがそう。ねらいすました弾....
古狢」より 著者:泉鏡花
って、その奥から、大土間の内側を丸太で劃った――(朝市がそこで立つ)――その劃の外側を廻って、右の権ちゃん……めくら縞の筒袖を懐手で突張って、狸より膃肭臍に似て....
故郷」より 著者:井上紅梅
住む本家の家族は大概もう移転したあとで、あたりはひっそりしていた。わたしが部屋の外側まで来た時、母は迎えに出て来た。八歳になる甥の宏兒も飛出して来た。 母は非....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、胴の長いガウンを着て、手製の下衣をつけ、鋏や、針さしやら、派手なキャラコの袋を外側にたらしていた。かわいげな乙女たちも、母親同様古風な身なりではあったが、麦藁....
画室談義」より 著者:上村松園
囲には掘り池を廻らし、金魚だとか鮒、鯉の類の魚を数多く放ってあり、そのもうひとつ外側を樫の木、藤の棚、ゆすら梅、山吹きなどが囲んでいて、その間から母屋の中庭にか....