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「外国人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外国人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カルメン」より 著者:芥川竜之介
。 次の幕も僕等には退屈だった。しかし僕等が席についてまだ五分とたたないうちに外国人が五六人ちょうど僕等の正面に当る向う側のボックスへはいって来た。しかも彼等....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
は時々日本よりも仏蘭西《フランス》に住もうかと思うことがある。」 「それは誰でも外国人はいつか一度は幻滅《げんめつ》するね。ヘルンでも晩年はそうだったんだろう。....
将軍」より 著者:芥川竜之介
か?――そう云う体面を重ずるには、何年か欧洲《おうしゅう》に留学した彼は、余りに外国人を知り過ぎていた。 「どうしたのですか?」 仏蘭西《フランス》の将校は驚....
或る女」より 著者:有島武郎
や》の中は、ことさら湿《しと》りが強く来るように思えた。葉子は居留地のほうにある外国人相手の洋服屋や小間物屋などを呼び寄せて、思いきったぜいたくな買い物をした。....
或る女」より 著者:有島武郎
一等室に飛び乗った。だだっ広《ぴろ》いその客車には外務省の夜会に行くらしい三人の外国人が銘々、デコルテーを着飾った婦人を介抱して乗っているだけだった。いつものと....
私の父と母」より 著者:有島武郎
く母から鋭く叱られてめそめそ泣いたことを記憶している。父はしかしこれからの人間は外国人を相手にするのであるから外国語の必要があるというので、私は六つ七つの時から....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ぽど可愛くって、隅の窓を三角に取って彳んだボオイさえ、莞爾した程であるから、当の外国人は髯をもじゃもじゃと破顔して、ちょうど食後の林檎を剥きかけていた処、小刀を....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
を買って来て、高慢な事をいっていたものでした。またその頃|駿河台にクレツカという外国人がいまして、その人の所へバイブルの事を聞きに行った事もありました。明治十年....
歯車」より 著者:芥川竜之介
こ、君の部屋は?」と尋ね返した。 僕等は親友のように肩を並べ、静かに話している外国人たちの中を僕の部屋へ帰って行った。彼は僕の部屋へ来ると、鏡を後ろにして腰を....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
語で同じ註文をくり返しました。その言葉と服装から、おかみさんは、この客をてっきり外国人だとおもい込みました。で、気分のわるそうなようすをみると、さっそく水をジョ....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
まつた。しかし、それらとは比較にもならないほど高い作家である鴎外の名を知つている外国人が果して何人あるだろう。ここにもまた国際性が決して価値に比例しない実例を見....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
品位を平時に保つを得た、有力な方便たりしは疑を要せぬ、 今の社会問題攻究者等が、外国人に誇るべき日本の美術品と云えば、直ぐ茶器を持出すの事実あるを知りながら、茶....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
恩義に報ゆるの外|他志あることなし。 小栗の人物は右のごとしとして、さて当時の外国人は日本国をいかに見たるやというに、そもそも彼の米国の使節ペルリが渡来して開....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
だけでも、いくらか門前の小僧だ、と思って、目も離さずに見たんだが、この目の色は、外国人が見ても、輪を掛けて違っていたに相違ない、少々血迷ってる形です。―― 楽....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
断じて動揺することはないと確信し、みずから安心しているものの、兵に、世人に、更に外国人にまで納得させる自信を得るまでは安心できないのである。一時は筧博士の「古神....