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「外国航路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外国航路の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
それをキントンと呼ぶのである。そして、それは全くきんとんのようにうまいのである。外国航路における船では、決してこんな状態ではないが、それにしても心理的には、やは....
人の顔」より 著者:夢野久作
いてみた事は一度もなかった。 ところが、チエ子が六ツになった年の秋の末のこと、外国航路についている父親から、真赤な鳥の羽根の外套《がいとう》を送って来た。それ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
はそっと告げた。 ある時も、彼女はパリへ立つ友人を見送る子供と三四人の同窓と、外国航路の船を見いかたがた横浜へ行こうとして、庸三の許しを乞うた。 「行ってもい....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
して顔をふせていた。肉を焼く美味《おい》しそうな油の匂いがしていた。 「私はね、外国航路の厨夫《ちゅうふ》だったんですが、一度東京の震災を見たいと思いましてね、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
て七ツの海を遍歴してきた荒くれだ。それだけに、海についての経験は確かである。特に外国航路ともなれば、船長とても彼の経験に縋らねばならぬ。外国の港で水や燃料の積込....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
年位は苦労せねばならぬと聞いて居ります。また少しく高級なところで見ましても、彼の外国航路の船の船長となるには、商船学校を卒業して更に十年くらい実地の練習を必要と....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
たふりをして顔をふせていた。 ジュンジュン肉を焼く油の匂いがする。 「私はね、外国航路の厨夫なんですが、一度東京の震災も見度いと思いましてね、一と船休んで、こ....