外夷[語句情報] » 外夷

「外夷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外夷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
し聖上の御為《おんため》に乾盃を上ぐる役を勧めたる名士よりの来状にいわく、むかし外夷種がローマ帝国を支配するに及び、政略上よりキリスト教に改宗してローマ在来の宗....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
歯痛憤、言うべき言葉もないという意味のことが書いてあったという。その中にはまた、外夷取り扱いのことをあげて、安藤老中は何事も彼らの言うところに従い、日本沿海の測....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ったのに、初めて淀川の滔々と流るるのを御覧になって、さまざまのことを思し召され、外夷親征なぞの御艱難はいうまでもなく、国家のために軽々しく龍体を危うくされ給うま....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
害者の処刑について世間にはいろいろな取りざたがあった。世が世なら、善三郎は無礼な外夷を打ち懲らしたものとして、むしろお褒めにも預かるべき武士だと言うものがある。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。竜之助は仰いで高札《こうさつ》を見る。 「檄《げき》 此回《このたび》外夷御親征のため、不日南都へ行幸の上御軍議あるべきにつき、その節御召に応じて忠義....
」より 著者:田中貢太郎
いた仲間の少年達と台場の沖という処へ旗奪に往ったことがあった。台場とは藩政時代に外夷に備えるために築いた砲台で、小山のようになった土塁の上には大きな松などが生え....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
荒海を征服してわがもの顔に行く、その雄姿を、この大洋の上に見せられると、白雲も、外夷を軽蔑する頭を以て、充分の敵愾心《てきがいしん》を呼び起されつつも、なおその....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
本でも見たらばよかろう 平岡丹州、石川、京極、立花 なンぞは蛆虫《うじむし》同様外夷に笑われ京都はしくじる 金がなくなる、世の中乱れる お口はすくなる ここらで....
新撰組」より 著者:服部之総
この場合もまた、あるいは身分制度にたいする言路壅蔽《げんろようへい》にたいする、外夷跳梁にたいする、物価暴騰世路困難にたいする、それぞれのうつぼつたる社会的不満....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
のとみえ、関門海峡は中古以前の早くから、要するに、要塞地帯であったわけだ。ここは外夷に、屋島は内海の乱に、常時、防人の団がおかれていたものであろう。だから壇ノ浦....
」より 著者:吉川英治
、やりともねえが」 「台所喧嘩、よい程に、やめんか。――今はそんな場合じゃない。外夷と内憂と、日本は、重大な秋だ」 「日本――外夷――」 彦太の頭は、信州の何....