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「外妾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外妾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
を新聞で見た時、僕はそんなに驚きませんでした。しかし倉地には二人《ふたり》ほどの外妾《がいしょう》があると付け加えて書いてあるのを見て、ほんとうにあなたをお気の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
勿論、表向きは佐藤の屋敷へ入り込むことは出来ないので、長崎の町はずれに隠まわれて外妾のように暮らしているうちに、三年の月日はいつか過ぎて、佐藤は江戸へ帰ることに....
無惨」より 著者:黒岩涙香
事では無いか(大)イエ外へ囲って有れば決して此通りの犯罪は出来ません何故と云に先外妾ならば其|密夫と何所で逢います(荻)何所とも極らぬけれど爾サ、先ず待合其他の....
足迹」より 著者:徳田秋声
悪いせいばかりとも思えなかった。芳太郎の父親が死んでから、父親の生きているうちに外妾から後妻に直ったお袋が、引っ張り込んで来た今の親父を、始終不快に思っている芳....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
れども男は仕方がありませんよ」 女「それは男の働きで、偶に芸妓を買うか、お楽みに外妾をなさるとも、何とも云やアしないけれども、旦那様ばかりは余りと思うのは、現在....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
めに、さすがに溺《おぼ》れた主人も彼女をすぐに家に入れなかった。長い年月を彼女は外妾として暮さなければならなかった。 茂木氏夫妻には実子がなかった。夫婦の姪《....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
である。それが、ある女に子まで産ましているという事がわかった。その女はある顕官の外妾《がいしょう》で、川上はその女を、上野|鶯渓《うぐいすだに》の塩原温泉に忍ば....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
りて家道《かどう》俄《にわか》に衰《おとろ》え、婦人は当地の慣習とて、ある紳士の外妾となりしに、その紳士は太く短こう世を渡らんと心掛くる強盗の兇漢《きょうかん》....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
の紳士ではなかった。もっと評判の悪い紳士であった。デパートメントの主人であった。外妾を持っているということで新聞へ書かれた紳士であった。車内は桃色に明るかった。....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
にじっとしていたいからとて、母親の御意のままになるがよいとて、人もあろうに出家の外妾とは、どうした心の腐りであろうと、好きな女であるだけに厭《いや》さが他人《ひ....