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「外字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外字の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
士であった。ある日曜日の朝のうち真佐子と女の子を連れて、ロマネスクの茶亭へ来て、外字新聞を読んだりしていた。その時すぐ下の崖の中途の汚水の溜りから金魚の餌のあか....
杉垣」より 著者:宮本百合子
一の心に彼らしさの親しみと一緒に漠然哀感に似たものをよびさましているのであった。外字新聞社にいる戸山が、持前のやや皮肉な笑いを鋭く聰明らしい黒い眼の中に輝やかし....
道標」より 著者:宮本百合子
済年度のかわりめである十月一日から新しいシステムが採用されることになった。パリの外字新聞は、五ヵ年計画第一年目の成果についてソヴェト政府が発表した数字について、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るは社会の上層から始め、下これに倣うてようやく事成る。しかるにわずか数年前横浜の外字新聞にわが国貴勝の隠れさせたまえる時刻に真仮の二様あったとて、かかる国民に何....
理想の女」より 著者:豊島与志雄
めもない感想――を書いた。そのうちに気が散らなくなった。私は凡てを忘れて、近着の外字小説を読み初めた。 何時《なんじ》頃だったか私は覚えていない。あたりはしい....
反抗」より 著者:豊島与志雄
っていった。風が少し出ていた。周平は軽い苛立ちを覚えた。立ち上って、書棚の隅から外字雑誌を取ってきては、その※絵を眺めたりした。 やがて、横田は将棋の駒を抛り....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
手本とは全く違った方面のもので、たとえば、西洋から輸入して来たいろいろの摺り物、外字新聞の挿画のようなものや、広告類の色摺りの石版画とか、またはちょっとした鉛筆....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ツルゲーネフを訳したのも唯の一時の融通のための拠ろないドラッジェリーで、官報局で外字新聞を翻訳した時と同じ心持であった。尤も二葉亭は外字新聞を翻訳するにもやはり....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
。 貿易の開始とともに、日本の金貨は洪水のように海外に流れ去ってしまう。当年の外字新聞の計算によれば、開港第一年度の日本輸出総額は英貨に換算して百万ポンド、そ....