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外宮
「外宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
は、発見地が合祀で畑にされ全滅しおわる。スジヒトツバという羊歯は、本州には伊勢の
外宮にのみ残り、熊野で予が発見せしは合祀で全滅せり。 日本の誇りとすべき特異貴....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る」 鈴鹿明神の森の中を見込むと、鳥居の右へ向っては峠の山道、鈴鹿御前の社と内
外宮《ないげぐう》とが棟を並べた中に、春日形《かすががた》の大燈籠の光も雨に濡れ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 内宮《ないくう》と
外宮《げくう》の間にあるから間《あい》の山《やま》というのであって、その山を切り....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
であるという事で特に叮嚀に扱ってくれたのがちょっと嬉しかった。山田へ着いた日直に
外宮内宮を参拝して、妙見町に止宿したが、その晩奮発して、古市へ登楼した。しかし古....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
》郡山田の町へたどりついたのは、ちょうど今ごろ、冬近い日のそぼそぼ暮れであった。
外宮《げくう》の森。
旅人宿の軒行燈に白い手が灯を入れれば……訛《なま》りにも....
「狸と俳人」より 著者:田中貢太郎
安永年間のことであった。伊勢大廟の内宮領から
外宮領に至る裏道に、柿で名のある蓮台寺と云う村があるが、其の村に澤田庄造という人....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
強いことはないのである。 我々が宿泊を予定してきた油屋は戦火でなくなっていた。
外宮が戦災をうけたことは聞いていたが、宇治山田の街がやられたのは初耳で、翌日街を....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
れておって、そのくせ別の神様として大和に祭られた方は大も大、大そうな扱いで伊勢の
外宮の分身となっておるのであります。 こうして、天智、弘文(大友皇子のこと)、....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
神、家の内には井《いど》の神《かみ》竈《かまど》の神、伊勢の国には天照皇大神宮、
外宮《げぐう》には四十末社、内宮には八十末社、雨《あめ》の宮風の宮、月読《つきよ....
「古事記」より 著者:太安万侶
」と仰せられました。この二神は伊勢神宮にお祭り申し上げております。なお伊勢神宮の
外宮《げくう》にはトヨウケの神を祭つてあります。次にアメノイハトワケの神はまたの....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
たのは、それから間もないことでありました。 長者の一行は漸く伊勢に着いて、先ず
外宮に参詣しました。白木の宮柱に萱葺の屋根をした素朴な社でありました。一の華表を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
魔も負けて、幾分か頭がすずやかになったらしい。 眼をひらくと、窓から真っ直に、
外宮内宮の神林が展けている。その上に前山、すこし東に方って朝熊山が見え、それを繋....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
さえある。“大根干し”の季題をおもい出したが、句にならないまに、山田市をすぎて、
外宮につく。 内宮へ詣ったときはもう暮色。参拝中に、とっぷり夜になる。禰宜、神....