外征[語句情報] » 外征

「外征〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外征の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ナポレオンと田虫」より 著者:横光利一
敏活であった。殊に彼はルイザを娶ってから彼に皇帝の重きを与えた彼の最も得意とする外征の手腕を、まだ一度も彼女に見せたことがなかった。 ナポレオン・ボナパルトの....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
まれており、市民は避けがたく戦争に参加した。のみならず一般の農民や民衆やも、常に外征に徴発され、兵士として戦場に送られねばならなかった。 故に西洋に於ては、武....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て磔刑《はりつけ》というものにかけられた池津姫《いけつひめ》の名もある。 夫を外征にやって、その間に帝《みかど》に奪われた田狭の妻――の名もある。 延喜天暦....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
か三ヶ月で朝鮮半島全部を完全に日本の有に帰せしめたことであって、このように神速の外征は世界の歴史に在っても稀有のことといってよいのである。 爾後百年間朝鮮は日....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の余地もない。物資と国威との、二つながらの大損失、領土に招いた危急、それが今度の外征の決算だった。 氷のような叱責で迎えられて、エセックスは、弁解これ努めたが....
三国志」より 著者:吉川英治
せん」 議事は決した。 遼西、遼東は、夷狄の地とされている。かつて体験のない外征であった。ために、軍の装備や糧食の計には万全が尽された。戦車、兵粮車だけでも....
三国志」より 著者:吉川英治
彼の言葉に聴き入っている。 「……今、曹操は、都のうちにあり、内変のためみずから外征に赴くことができず、いわんや、夏侯淵、張※の才略にては、まことに一国の将帥と....
三国志」より 著者:吉川英治
汝はどう思うか」 趙咨は額をたたいて答えた。 「や。それも結構でしょう。大国に外征をする勢力があれば、小国にもまた守禦あり機略あり、何ぞ、ただ畏怖しておりまし....
三国志」より 著者:吉川英治
ことのできない自然的条件であり、加うるに、蜀廷の朝臣には、孔明のほかに孔明なく、外征久しきにわたるあいだには、きまって何かの形で、その弱体な内紛が現われずにいな....