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外戚
「外戚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外戚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぎひょうま》と申す未熟者」 三人は手もなく打ち込んで四人目がかの少年。今は仮に
外戚《がいせき》の姓を名乗る宇津木兵馬でありました。あれから四年目、兵馬は十六歳....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
の主魁《しゅかい》が、今や、一世の栄華を擅《ほしいまま》にして、公方《くぼう》の
外戚らしく権威を張り、松浦屋の残映たる、自分の舞台を、幕を張り廻《めぐ》らした、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
土産』四の二)の語らいから帝室の威厳を損ずる大騒ぎを起したは何たる事ぞ。『史記』
外戚世家《がいせきせいか》一九に、この后子なき故、その母が武帝を立てた偉功あるに....
「山の彼方は」より 著者:宮本百合子
、はじめの頃は華やかなあけくれで内外に大きな勢力もおよんでいたが、後には権力ある
外戚藤原氏が奉った他の女人が当時の事情として自然重きをなして定子はやがて、桐壺藤....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
る。が、とりなりも右の通りで、ばあや、同様、と遠慮をするのを、鴾画伯に取っては、
外戚の姉だから、座敷へ招じて盃をかわし、大分いけて、ほろりと酔うと、誘えば唄いも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
顔をしておいでになった。帝の第一皇子は右大臣の娘の女御からお生まれになって、重い
外戚《がいせき》が背景になっていて、疑いもない未来の皇太子として世の人は尊敬をさ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
もその話はせずに、自分だけが源氏を困らせる用に使うほうが有利だと思っていた。よい
外戚をお持ちになった親王方も帝《みかど》の殊寵《しゅちょう》される源氏には一目置....
「源氏物語」より 著者:紫式部
けで、政治はすべて思召しどおりに行なわれていたのであるから、今の帝はまだお若くて
外戚の大臣が人格者でもなかったから、その人に政権を握られる日になれば、どんな世の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
人恋ふる涙をわすれ大海へ引かれ行く べき身かと思ひぬ (晶子) 当帝の
外戚の大臣一派が極端な圧迫をして源氏に不愉快な目を見せることが多くなって行く。つ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
せにくくて煩悶《はんもん》をしておいでになったが、帝が青年におなりになったなら、
外戚の自分の娘を疎外あそばすことはなかろうとなお希望をつないでおいでになった。宮....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ょう》の宮と申した方は今は式部卿《しきぶきょう》になっておいでになって、当代の御
外戚として重んぜられておいでになる宮の姫君も、予定どおりに後宮へはいって、斎宮の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
権の行ってしまうことになった変動のあとでは、まったく無勢力な方におなりになって、
外戚の人たちも輝かしい未来の希望を失ったことに皆悲観をして、だれもいろいろな形で....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
、噴火口に投げ込んでしまうがいい。 この周志淵の家に、周文圭がいた。同姓だが、
外戚になるそうで、秘書とも小間使ともつかない役目をしていたようだ。彼女は日本語が....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
学者のレーリー卿である。 レーリーの血筋に科学的な遺伝があるとすればそれはこの
外戚のヴィカース家から来ているらしい。すなわち
外戚祖父とその兄弟は工兵士官であり....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
年すでに死亡いたしたという埓もない話」 「なるほど」 「ところが、先君利与さまの
外戚《がいせき》、御内室《ごないしつ》の甥御にあたられる北条数馬《ほうじょうかず....