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外曲
「外曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
に吹き煽られて小石川伝通院前の鷹匠町から発火した。そしてその火は北は駒込から南は
外曲輪に及んだが、日暮ごろから風が変ったために曲輪内の諸大名の邸宅を焼き、数寄屋....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かせ下さいましな、追分なんぞも悪くはありませんね」 その時に、竜之助は、尺八は
外曲を吹くべきものではない! と、言ってやりたくなりました。でも、そんなことを言....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かって、お通は、次の日の朝、 「では、行って参ります」 被衣して、山荘を出た。
外曲輪の厩をのぞき、 「あの……お馬を一頭お借りして参ります」 そこらを掃除し....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
夜は、御城内に泊めてやるから、明日帰れ、明日帰れ」 と、いわれて、小者と共に、
外曲輪の薪倉の方へ、追いやられた。 一室では、柳生兵庫が、江戸表からの便りをお....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
どである。 「まだ見えんな」 伊吹の館をみると、道誉は駒をゆるめ、深い林に入る
外曲輪の口から北国街道の方をふり向いた。 「大弥太。そちはここにいて、迎え役に立....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ると、正季は曲輪の内へ入って、物具奉行の佐備正安に会い、やがてまた、ただ一人で、
外曲輪のガタガタする長い板廊下を踏んで、物具倉と共にあるだだッ広い武者溜りの床を....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
は一尺も減ってはいないらしい。いや刻々増しているのではあるまいか。石垣も見えぬ。
外曲輪の塀の腰まで浸っている。あの分では、おそらく城内も池だろうと思いやられる。....