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外的
「外的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
な{11}」とは老婆がツァラトゥストラに与えた勧告であった。なお一歩を譲って、例
外的に特殊の個人の体験として西洋の文化にも「いき」が現われている場合があると仮定....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
しろ軽薄子の軽忽に認むるかの博愛主義に近きところあるも、反りて固陋徒の抱懐する排
外的思想には遠ざかるをもってなり。吾輩は今ここに国民論派を叙するに当たり、かの軽....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
は自覚の内化、知識の本性化ということを考えなければならない。すなわち知識がいまだ
外的であって、十分に自己のものとならず、自己の本性の中に包摂せられざる間は行為の....
「光は影を」より 著者:岸田国士
うせ人間の一人一人は、男だつて女だつて、いわゆる個性なんてものとは別にそれぞれ例
外的なもの、つまり、習慣に反する傾向をもつてるんだよ。それが表面に出るか出ないか....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
始終見てくれる人々に見せるためのものでしかない。 見ない人たちがある日極めて例
外的に我々の映画を覗いてみて、何だくだらんじやないかと憤慨しても、それは我々のあ....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
日ではどちらかというと閉鎖的になってきた。別の言葉で云うと、昔は露天でいわゆる屋
外的趣を持った一つの集合場所であったが、今日では一つの屋根のある建物のなかで、ど....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
打ちになっている性格の発生を、更に自由に、速やかならしめるものでなくてはならぬ。
外的に言えば人間生活の上の事情を、違った方角へ導いて、新しい世の中を現じようとす....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
こと、又自分の芸に対する反省の足りなかったこと――それらは源之助自身が持っていた
外的な天分が豊富でありすぎたために、彼自身もそれに頼りすぎて真剣な勉強をしなかっ....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
骨に触れる性の無い堅さを感じる。これは永年の劇しい創作的努力と英国紳士としての対
外的妥協の生涯から来た全身的疲労の一部だとも考えられる。そして少し光る眼で二人を....
「城」より 著者:カフカフランツ
さんのことをたずねました。母自身はほとんど家から出ないのですが、あのときはただ例
外的にラーゼマンのところへいったのです。でもぼくはしょっちゅうあの家へいって、ラ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
はなかろう、というだけのことなのだ。ところでこういうような場合というのは幸いに例
外的なことであって、たといあなたの訴訟がこういう場合のひとつであっても、今のとこ....
「自由なる空想」より 著者:小川未明
。我々は、常に、思想の自由を有している。空想し、想像することの自由を有している。
外的関係が、心までを萎縮するとはかぎらない。 現実の上に、真美の王国を築くこと....
「常に自然は語る」より 著者:小川未明
がて、それは内部的な一切の衝動のあらわれとなって、外面に向って迫撃する。これは、
外的条件が、内的の力を決定するのでない。 こゝに、自由の生む、形態の面白さがあ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
生活を求めんが為に、或いは身を隠すに適当な場所として、多く流れこんで来たという、
外的原因のものもすこぶる多かったに相違ない。 宝永七年に京都北山甚兵衛|開の内....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
類の料理ができているが、それはどうかと、これらはその本質を変じた料理としては、例
外的な大成功であって、料理の一般論の上には、むしろ、その議論の適用を控えるのが至....