外祖[語句情報] » 外祖

「外祖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外祖の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
いろう》の契り浅からず云々」とありと引いた。文中に見る基成は泰衡《やすひら》らの外祖父で義経戦死の節自殺した。『東鑑《あずまかがみ》』建久四年六月十八日故曾我十....
十二支考」より 著者:南方熊楠
にスペインのユダヤ人アルフォンススが書いた『教訓編』に騾が驢を父とするを恥じ隠し外祖父《ははかたのちち》が壮馬たるに誇ると載す。昨今日本に多い不義にして富みかつ....
祖母のために」より 著者:宮本百合子
なると、人はあのように安らかに世を去るものなのだろうか。 私は、これまで弟妹や外祖母、叔父などの死に会っていた。その経験から、この祖母の死も冷静に受けられると....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、寝ざめや、寝ぎわにきいた、三ツは捨て鐘で、四つめから数えるのだときいたことから外祖母の家を思いだした。おばあさんの家へいっていたら、父がたずねて来てくれるかも....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
そうなニコニコ顔で出かけた。 そうした祖父の存在は子供たちからは忘られがちで、外祖母は末の娘と二人で住んでいるものだとばかり思った。上野下の青石横町に住んでい....
源氏物語」より 著者:紫式部
いのだと世間も言い、弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》も安心した。その時から宮の外祖母の未亡人は落胆して更衣のいる世界へ行くことのほかには希望もないと言って一心....
源氏物語」より 著者:紫式部
ようが、あまりに気高い明石の姿はこの人たちに畏敬の念を起こさせて、未来の天子の御外祖母たる因縁を身に備えて生まれた人に違いないというようなことも思わせた。お湯殿....
村芝居」より 著者:井上紅梅
をすましたあとで、二三日の暇を見て抜け出して行くのであった。わたしは母親に跟いて外祖母の家に遊びに行ったことがある。そこは平橋村と言って、ある海岸から余り遠くも....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
時は一合の価むかしの一升に過ぎたれど、火を投ずれば直ちに滅すること水に異ならず。外祖父三木正啓翁(寛政年中御先手加役火附盗賊改役を勤めて有名なりし長谷川平蔵の弟....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
達者よりは数寄の人を執する由、故おとどは語り給ひしなり。 故おとどは宗良親王の外祖父大納言為世である。しかしこれは少くも為世の嘘であろう。定家は数寄の心がなく....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
きです。治承二年には、皇子|言仁(後の安徳帝)の降誕もあって、清盛は一躍、皇室の外祖父という地位にたち、法皇にも、鹿ヶ谷事件のクロ星からは、彼との協調を表面とし....
山の人生」より 著者:柳田国男
りとか。こは近頃の事なりとて、男の名も聞きしかど忘れにけり。」 小山|勝清君の外祖母の話であった。明治の初年、肥後球磨郡の四浦村と深田村との境、高山の官山の林....
予が出版事業」より 著者:柳田国男
。 この一年前の明治三十六年にも、私はなお山路の菊という本を出版している。是は外祖母の安東菊子の歌集で、同時に出費者も其おばあ様であった。歌も格別おもしろく無....