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「外祖母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外祖母の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
祖母のために」より 著者:宮本百合子
なると、人はあのように安らかに世を去るものなのだろうか。 私は、これまで弟妹や外祖母、叔父などの死に会っていた。その経験から、この祖母の死も冷静に受けられると....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、寝ざめや、寝ぎわにきいた、三ツは捨て鐘で、四つめから数えるのだときいたことから外祖母の家を思いだした。おばあさんの家へいっていたら、父がたずねて来てくれるかも....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
そうなニコニコ顔で出かけた。 そうした祖父の存在は子供たちからは忘られがちで、外祖母は末の娘と二人で住んでいるものだとばかり思った。上野下の青石横町に住んでい....
源氏物語」より 著者:紫式部
いのだと世間も言い、弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》も安心した。その時から宮の外祖母の未亡人は落胆して更衣のいる世界へ行くことのほかには希望もないと言って一心....
源氏物語」より 著者:紫式部
ようが、あまりに気高い明石の姿はこの人たちに畏敬の念を起こさせて、未来の天子の御外祖母たる因縁を身に備えて生まれた人に違いないというようなことも思わせた。お湯殿....
村芝居」より 著者:井上紅梅
をすましたあとで、二三日の暇を見て抜け出して行くのであった。わたしは母親に跟いて外祖母の家に遊びに行ったことがある。そこは平橋村と言って、ある海岸から余り遠くも....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
手加役火附盗賊改役を勤めて有名なりし長谷川平蔵の弟なり)予が家に来りて環るる毎に外祖母に語られたるは、婿殿の家に至り酒を飲楽しけれど、その気烈にして鼻を衝き、眼....
山の人生」より 著者:柳田国男
りとか。こは近頃の事なりとて、男の名も聞きしかど忘れにけり。」 小山|勝清君の外祖母の話であった。明治の初年、肥後球磨郡の四浦村と深田村との境、高山の官山の林....
予が出版事業」より 著者:柳田国男
。 この一年前の明治三十六年にも、私はなお山路の菊という本を出版している。是は外祖母の安東菊子の歌集で、同時に出費者も其おばあ様であった。歌も格別おもしろく無....