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「外衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
なじを紺色の海にむかってこころよさそうに左右に振って見せました。私は元町通りの海外衣裳問屋で極彩色の身の廻りのものを二、三買ってチタ子に与えました。そこから私は....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
んでこの分業に従事した。けれども長い歳月の間に、男性はその活動によって益※練絹の外衣の下に襤褸の肉衣を着る)、本能の如き嬌態、女性間の嫉視反目(姑と嫁、妻と小姑....
落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
いた。私は偃月刀が自分の心臓の部分をよぎるように工夫してあることを知った。それは外衣のセルを擦り切るだろう、――それから返り、そしてまたその動作をくりかえすだろ....
古き小画」より 著者:宮本百合子
するのを知ると、物をも云わず、武器を振って突かかって来た。短剣の切先がルスタムの外衣に触れるのと、彼の棍棒が真向からツラン人の頭に落ちるのと同時であった。ツラン....
広場」より 著者:宮本百合子
った。まだすっかり夏になりきらない五月の風に、日本の大名縞の筒っぽそっくりな縞の外衣の裾を吹かれながら、その上兵児帯のような帯で前ひろがりにおさえて行く人達は、....
瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
、ボートの古釘で四角に掘って、小さな倉庫みたようなものを作りました。しまいには、外衣も裏衣も、雨や、風や、岩角に破られてしまって、二人ともホントのヤバン人のよう....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が次第書とつき合せてみると、もうお客はこれで終っている。きょうの御儀に日本綿布の外衣をそろえた、儀仗兵も休ませなくてはならない。さあ、腹も減ったし、羊も焼けてい....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ら両眉のあいだへ円く巻いて渡した銅の針金・房付帽・長袖下衣・薄物・布頭巾・冠物附外衣・頬を線状に焼いた装飾・二の腕の桃の刺青。 狭い東洋の門戸――PHARAO....