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「外部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
てしまう。少年の姿は膝の上まで。
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このカッフェの
外部。夫婦らしい中年の男女《なんにょ》が二人|硝子《ガラス》戸の中へはいって行く....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
て、更によく満足させられる訳ではあるまいか。たまたまそれを河内山にやる際に、幾分
外部の事情に、強《し》いられたような所があったにしても、彼の満足が、そのために、....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
葉に遮られた向うを目の上に手をやって眺めはじめる。
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前の洞穴の
外部。芭蕉や竹の茂った外には何もそこに動いていない。そのうちにだんだん日の暮にな....
「或る女」より 著者:有島武郎
西に出窓のある薄ぎたない部屋の中を女中をひっくるめてにらみ回しながら古藤は、
「
外部《そと》よりひどい……どこか他所《よそ》にしましょうか」
と葉子を見返った....
「或る女」より 著者:有島武郎
《あんばい》した。口少《くちずく》なの愛子は姉を慰めるような言葉も出さなかった。
外部が騒々《そうぞう》しいだけに部屋の中はなおさらひっそりと思われた。
葉子は....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
ていないということである。そうしてこの結合(矛盾せる両思想の)は、むしろそういう
外部的原因からではなく、じつにこの両思想の対立が認められた最初から今日に至るまで....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
肉を離れた一つの概念の幽霊ではない。また霊を離れた一つの肉の盲動でもない。お前の
外部と内部との溶け合った一つの全体の中に、お前がお前の存在を有っているように、私....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
表面と我々が称するものは、畢竟我々が望遠鏡でうかがい得る部分であって、その星の最
外部に位する軽いガス層中に浮ぶ雲のようなものであると考えられる。地球の平均密度の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
霊媒は、単にその一種特別の体質の為めに選ばれる。つまりそれ等の人達の肉体組織が、
外部的客観的の霊的表現を行うに適当しているのである。彼等は精神的には殆ど何等の能....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
があると主張することもできるし(実際においては必ずしもそうは行かないが)、何人も
外部からそれを否定する材料を持たないはずである。 これを要するに、カメラ・ポジ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
説、再生、妄想、癲狂、その他諸精神病 そのうち、第一種の幽霊、狐狸等は、人身の
外部に現存し、あるいは外界に現見するものにして、たとい精神作用より発するにもせよ....
「迷信解」より 著者:井上円了
とを聞き、その話が平常記憶のうちにとどまりておる。その記憶が、ある格段なる場合に
外部の事情に応じて心内に動き、これと連絡せる種々の想像が呼び起こされ、その一点に....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
なり。 余がさきに略図をあげて示すごとく、神経には求心性、遠心性の二種ありて、
外部に起こる刺激を大脳に伝えて感覚を生ずるは求心性の作用により、大脳の命令を
外部....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
立、公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、造幣局、市場、市庁等は
外部より一覧す。議院はみるに足らず、市庁は広大なり。つぎに動物園に入るに、園内広....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
代である。 そこで、学生の立場から民主主義、社会主義の研究を始めたのであるが、
外部の社会主義運動、労働運動からの影響もあって学生の中に、思想的に飛躍しようとす....