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外間
「外間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外間の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
と違い探偵ほど間違いの多い者は無いから何うかすると老練な谷間田の様な者の見込に存
外間違いが有て貴公の様な初心の意見が当る事も有る貴公は貴公だけに遣て見たまえ(大....
「青年」より 著者:森鴎外
や煤烟には、無論事実問題も伴っていた。しかし煤烟の種になっている事実こそは、稍|
外間へ暴露した行動を見たのであるが、蒲団やその外の事実問題は大抵皆文士の間で起し....
「独身」より 著者:森鴎外
け合うのが伝便である。手紙や品物と引換に、会社の印の据わっている紙切をくれる。存
外間違はないのである。小倉で伝便と云っているのが、この走使である。 伝便の講釈....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はとまり、とまっては歩いているのだから、兇悪なる屋尻切《やじりきり》の目的を以て
外間からこのところへ狙《ねら》い寄った白徒《しれもの》でないことは確かです。
....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
やがて順序を得て、今日の来訪の理由の眼目に進んで密談が酣《たけな》わになるほど、
外間の窺知《きち》を許さないものがある。 三人の対話は極めてひそかに、また長時....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
遂に本気の明答をせねばならぬ事になったので、藩庁でも内々騒ぎ出した。そしてそれが
外間へも漏れたので、いよいよ紛議が甚しくなった、殊に世子は右の長州への内使一件は....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に触れて院は教えておいでになるのであった。実際こうした良人がおいでにならなければ
外間のいろいろな噂にさえされる方であったかもしれぬと女房たちは思っていた。 一....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
るのだ。長く隠れおおせたほど、結構な結婚と見なされる。「内間まか」と言い、職名|
外間祝女と言われている人などは、今年七十七八であるが、嫁入りの当時に、七十幾日隠....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
けないように言い伝えられていた。世間と楽屋と、その間には大きい黒幕が降りていて、
外間からは窺い知ることの出来ない秘密が深く鎖されているように説かれていた。どんな....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
あったので、なるべくそう見られる様にと努力したに相違ない。かくて彼らはその秘法の
外間に漏れることを恐れて、なるべく俗人等との間に平凡な交際を避け、猥りに結婚を通....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
て隠密の間に計画せられ、隠密の間に遂行せられたのであったであろうから、その事情の
外間に漏れなかったに起因するという理由もあろう。ことにこれを伝えた史筆の上にも、....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
第を宣伝するにあったとみております。もちろんこれがそのすべてではありますまいが、
外間の目に映ずるところは主としてこうでありました。そしてその結果としては、前にも....