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外陣
「外陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いもする。 十八 それでも、どうかこうか、二人は善光寺本堂の
外陣のお通夜の間に入り込んで、数多《あまた》の群衆の中へ割込みました。 ほどな....
「ヴェルダン」より 著者:野上豊一郎
めさせた。覗いて見ると、薄暗い内陣の両側には型の如く天井の一段低い側堂が付いて、
外陣は一つきりで、唱歌席の装飾なども簡古で似合わしく思われた。しかし、行手を急い....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
川岸へかけて樹林が茂って、詩人の安息所にふさわしい。設計は長十字形で、中央の塔と
外陣は十三世紀のもの、内陣は十四世紀のものだそうだ。写真では知っていたが、入って....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
したものと言われているが、其に、疑念を持つことが出来る。 観経曼陀羅の中にも、内
外陣左辺右辺のとり扱いについて、種々の相違はあるようだが、定善義十三観の中、最重....
「三国志」より 著者:吉川英治
営門まで見送ってきた。※統は別れを惜しむかの如く、幾たびも振り返りながら、やがて
外陣の柵門をすぎ、江岸へ出て、そこにある小舟へ乗ろうとした。 するとさっきから....
「三国志」より 著者:吉川英治
に名のりかけたからである。 戦線に異変なく、中軍の内から起った戦である。潘璋の
外陣はみな前をすてて、中心へかたまって来た。 そこへ張南の一軍が、黄忠を援けに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まり、ただ見る階廊の角に、一|旒の錦の旗が、露をふくんで垂れていた。 大講堂の
外陣の廊上には、長老、執行、四座などの上僧級が、いずれも忍辱の法衣に具足をよろっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
眉を皺めて、瞼に指をあて通しだった。いつか嗚咽すらもらしている。 こんな所へ、
外陣の伝令があったのだった。 約束どおり、不知哉丸を質子として使者に渡せ――と....