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外題
「外題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
《つ》がんとして苦しげに息す。 「明後日《あさって》の夜は芝居見に連れゆくべし。
外題《げだい》は阿波十郎兵衛《あわのじゅうろべえ》なる由《よし》ききぬ。そなたに....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
怪談の始めでございます。
三十七
引続きまして真景累が淵と
外題《げだい》を附しまして怪談話でございます。新吉は旅駕籠に揺《ゆら》れて帰りま....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
一 政談月の鏡と申す
外題《げだい》を置きまして申し上《あぐ》るお話は、宝暦《ほうれき》年間の町奉行で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
|如皐《じょこう》の作で、嘉永四年、猿若町《さるわかまち》の中村座の八月興行で、
外題《げだい》は『東山桜荘子《ひがしやまさくらそうし》』といいました。その時代の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
入谷の寮へ出養生をしていると、そこへ直侍《なおざむらい》が忍んで来る。あの清元の
外題《げだい》はなんと云いましたっけね。そう、忍逢春雪解《しのびあうはるのゆきど....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しくなかったが、二の替りからは盆やすみで木戸止めという大入りを占めた。その替りの
外題は「優曇華浮木亀山」の通しで、切に「本朝廿四孝」の十種香から狐火をつけた。通....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いるおふみの幽霊にそっくりであるのにおびやかされた。その草双紙を受取ってみると、
外題は新編うす墨草紙、為永瓢長作と記してあった。 「あなた、借りていらっしゃい。....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
しまったので、お近さんはもう何うすることも出来ない。しかし「春色梅ごよみ」という
外題を見ただけでは、お父さんにもその内容は一向わからないのですから、お近さんも何....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
、三の大新聞を除いて大抵は「今晩の語り物」という一欄を設けて、各寄席毎晩の浄瑠璃
外題と太夫の名を掲載していたのであった。日露戦争前後から堂摺連も次第におとろえ、....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
紅の衣裳に胸飾り、槍を提げた怪美童を一杯に描いた看板が小屋の正面に懸かっている。
外題はどうやら、「収紅孩」らしい。飯店に出入りする男子の群、酒店から聞こえる胡弓....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
くない人情悲劇を熱演中であるから、ストリップファンがイライラするのはムリもない。
外題は「裁かれたる淫獣」という怖るべきものだが、内容はふざけた
外題とは大ちがいの....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
、紫仕立の柳褄、茶屋の蒲団に、据えたようにいるのです。 「たしか、今度の二番目の
外題も、京人形。」 「序幕が開いた処でございまして、お土産興行、といった心持でご....
「いなせな縞の初鰹」より 著者:北大路魯山人
きはてた江戸人が、目に生新な青葉を見て爽快となり、なにがなと望むところへ、さっと
外題を取り換え、いなせな縞の衣をつけた軽快な味の持ち主、初がつお君が打って出たか....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
た。それはこういう事件であった。岩次郎は或る日、村の小屋掛けの芝居を見に行った。
外題は「鍋冠り日親」の事蹟を取扱ったものであった。日蓮上人の弟子のこの日親は官憲....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
う。その上演は嘉永五年、河原崎座の七月興行で、原作の初編から十編までを脚色して、
外題はやはり「児雷也豪傑|譚話」――主なる役割は児雷也(団十郎)、妖婦越路、傾城....