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「多事多端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多事多端の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことを最も有利なりと信ずるものがあればこそ、彼は女王を擁して、善は急げで、内外の多事多端なる責任の地位を抛擲《ほうてき》して急行しつつあるものでしたが、その秘策....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
とだい」 「とにかく、人間というものは人の噂をしたがるものですよ。他人の身の上は多事多端ですな。そして当人だけは、事もなく、わが身に限って何一つ面白いことが起ら....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、八、九月 は、またたくすぎ、いつか道誉の姿はまた、鎌倉の秋風と共に、いよいよ多事多端な柳営の中で、誰よりもお覚えめでたく、相模入道高時のそばには、なくてはならぬ人間みたいになっていた。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
たがって、六波羅を訪う者でも、高氏と会った者はすくないといわれている。では、この多事多端な日を一体何しているのかといえば、外観上では何もしていないかのような彼な....
黒田如水」より 著者:吉川英治
直ちに北陸へ出軍の準備中にあるというような実状である。それとて、こういう足もとの多事多端は、決してわが織田家の脆弱によるものでもなく、方針の悪いために起る破綻で....
俗臭」より 著者:織田作之助
の腐れ縁が続けられたのかも知れぬ。 千恵造の出奔を切っ掛けとして、児子家は以後多事多端であった。 その一つ。権右衛門が統制違反で拘引された。沈没汽船引揚、及....