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「多島海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多島海の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
二少年 みなさん、ジミー君とサム君とを、ご紹介いたします。 この二少年が、夏休みに、熱帯多島海《ねったいたとうかい》へあそびに行って、そこでやってのけたすばらしい冒険は....
玄海灘密航」より 著者:金史良
付からぬ中に逃げればいい訳である。だから時には奴等は内地へ来たぞと云って、南朝鮮多島海の離れ小島にぞろぞろと卸して影をくらますことさえあるそうである。兎に角内地....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て毎度鮫来り餌を受け甚だしきは祠官を負うて二十|浬《かいり》も游ぎし事エリスの『多島海研究《ポリネシアン・レサーチス》』四、ワイツおよび《ウント》ゲルランド『未....
十二支考」より 著者:南方熊楠
となり、酸素に異なる特性を具うるごときを別に御魂と唱えて懼《おそ》れたので、ある多島海島民は人に二魂ありとし、西アフリカ人は毎人四魂ありと信じ、また種々雑多の魂....
恐竜島」より 著者:海野十三
洞窟の中には、海水ばかりではなく、方々に赤黒い岩が水面より頭を出していて、まるで多島海の模型《もけい》のように見えた。その岩は、海水にいつもざあざあと洗われてい....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
こうどう》の虹《にじ》が横たわっていた。暗黒と光明の前表は、鹹湖《かんこ》にも、多島海にも、路傍の沼にも、それこそ、まるで水草の花のように浮かんで、なよなよと人....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ばと歎いているところへ、夕方の五時ギリギリに、マニラのGHQから、フィリッピンの多島海附近に颱風が発生しかけているから、四十八時間進駐を延期するという無電が入り....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
られて形の無くなるところまで、これらの氷山は巨大な群棲動物のような、或いは白亜の多島海のような偉観を呈して浮游する。中には周囲数十哩に達する宛然一大嶋嶼の如きも....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
と行を共にし、北支を見る前に南支を見て置こうと同行することにしたのさ。 日本の多島海――日本の地中海とも云う可き瀬戸内海へ這入った時は、評判に背かず好風景だと....