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「多度津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多度津の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
うンじゃが、うまくゆかん……。 あんまり暑いので、母と夜更けの浜へ涼みに行き、多度津《たどつ》通いの大阪商船の発着所の、石段のところで暫く涼む。露店で氷まんじ....
琴平」より 著者:宮本百合子
の道と云えば「暗夜行路」できき知った町の名である。町を見る間もなく船にのりこみ、多度津につくやいなやバスにつみこまれ、琴平の大鳥居の下へついたときには、かなりの....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の汽船があったけれども、凡てが中国沿岸から、九州方面へ通航するばかりで、四国路は多度津の金比羅詣りに便する外どこへも寄らない。従ってわが郷里の三津の浜へは無論寄....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
。しかしそんな事はどうでもよかった。 そのころ児島丸という美しい連絡船が尾道と多度津との間を往復していたが、その船がちょうど目の下の海を通ったので、私は自ずと....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
行くとしましょうか」 「ああ、まいろう」 どじょう鯰《なまず》 六本木の多度津《たどつ》京極の屋敷の門前で、またひと刻。 とっぷりと暮れて六ツ半ともな....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
なんだ。そこで俺は、道を代えて讃岐境から、山越えで阿波へ入りこむつもり、一足先に多度津まで延しているから、てめえは早速、お千絵様からもう一通貰ってきてくれ、それ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
取り落すと、万吉がすぐに拾い取って、中の巻紙をサラサラと夜風に流して読み始めた。多度津ユキ渡船ヲ待ツ間、コレヲ最後ニ一|札便別申シオキ候。在府中、ソモジトノ永キ....
こども風土記」より 著者:柳田国男
列挙してみると、たとえば香川県の三豊郡では、 鹿よ鹿よ立てたる角は何本か 同じく多度津では、 鹿よ鹿よ汝の角は何本あるか 東海道の方に来ても浜松市は、 鹿々何本....