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「多数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
らげんどう》と申しますもので、やはり毎日先生の御講演を伺いに出て居りますが、勿論多数の中でございますから、御見覚えもございますまい。どうかこれを御縁にして、今後....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
なった。しかしそれが数の上から云うと、ほとんどこの部落の若者たちの三分の二以上の多数であった。この連中は彼の味方が、彼を首領と仰ぐように、思兼尊《おもいかねのみ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
かりではない。地球は円いと云うことさえ、ほんとうに知っているものは少数である。大多数は何時か教えられたように、円いと一図に信じているのに過ぎない。なぜ円いかと問....
或る女」より 著者:有島武郎
には姿を現わさないでいた。それにもかかわらず親佐の客間に吸い寄せられる若い人々の多数は葉子に吸い寄せられているのだった。葉子の控え目なしおらしい様子がいやが上に....
或る女」より 著者:有島武郎
さえあるかもしれない。そう皮肉な批評家らしく葉子は愛子の目を見て不快に思った。大多数の男はあんな目で見られると、この上なく詩的な霊的な一瞥《いちべつ》を受け取っ....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
民衆を基礎として最後の革命を起こしたと称しているけれども、ロシアにおける民衆の大多数なる農民は、その恩恵から除外され、もしくはその恩恵に対して風馬牛であるか、敵....
想片」より 著者:有島武郎
に対する自分自身の正面からの立場を見せていただきたいと思う。それを知りたいと望む多数の人の一人として私もそれから多分の示唆を受けうるであろうから。 従来の言説....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
たではないか。実生活の波瀾に乏しい、孤独な道を踏んで来た私の衷に、思いもかけず、多数の個性を発見した時、私は眼を見張って驚かずにはいられなかったではないか。私が....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ざいます……。』 『それは神木である御蔭じゃ。俺の外にこの銀杏には神様の御眷族が多数附いて居られる。若しいささかでもこれに暴行を加えようものなら、立所に神罰が降....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
れは果して宇宙人生の目標を明かにし、永遠不朽の真理を伝えているか否か?……恐らく多数人士にとりて、此等の通信は全然無価値であろう。何となれば、その中に盛られた真....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
なって、ファラデーに会長就任を勧めにやって来た。皆が最善をつくして勧めたし、また多数の科学者も均しくこれを希望しておった。 ファラデーは元来、物事を即決する気....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ほとんど全くおなじ言葉で述べたものである。この会には同市のオランダ人の古賢名士が多数出席した。話をした人は、快活な、むさ苦しいなりをした紳士風な老人で、霜降りの....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
その道義的責任を感じて辞職するのが当然であるといわなければなりません。しかるに、多数を頼んで、懲罰委員会においてはその審議を引延ばし、取消せば事は済むというがご....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
議場内を通ってその後方に席を与え、先ず議長が一々我々を紹介し歓迎の辞を述べ、更に多数党―民主党の代表者、少数党―共和党の代表者が起って歓迎の辞を述べ、亦日本に来....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
た。 この時の私は数え年二十九歳、負けん気と責任感から書記長を引受け、臨席する多数の警官を前にして「無産階級解放のために闘う」と勇ましい就任演説をやった。 ....