多武峰[語句情報] » 多武峰

「多武峰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多武峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、一抹殷紅色の残照が西南の空を染めて居る。西｜生駒、信貴、金剛山、南吉野から東｜多武峰初瀬の山々は、大和平原をぐるりと囲んで、蒼々と暮れつゝある。此｜暮山の屏風....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 お豊は仮橋から向うを見渡したけれど、桜井の町の燈火《あかり》が明るく見え、多武峰《とうのみね》が黒ずんでいるほかには人の影とては見えないのであります。 ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
の樹でも、田の畦の立杭でも、戒師たるに足るであろうから、誰でも宜かったのである。多武峰の増賀上人、横川の源信僧都、皆いずれも当時の高僧で、しかも保胤には有縁の人....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
つき未だ精確な考証はない。「打手折撓む」という意から、同音の、「多武」に続けた。多武峰は高市郡にある、今の塔の峯、談山神社のある談山である。細川は飛鳥川の支流、....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
であります。伊勢と大和の国境の高見山という高い山は、吉野川の川下の方から見ると、多武峰という山と背くらべをしているように見えますが、その多武峰には昔から、藤原鎌....