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多生
「多生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多生の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
うではあるまいかな」 蔵人は尚も云いつづけた。 「さて、今度は俺の仕事だ。一殺
多生! 一殺
多生! 多くは云わぬこれが目的だ!」 「なるほど」と卜伝は小刀から、....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て仏道に入り、念々に疑はず、刻々に迷はざる濶達自在の境界に入り給へ。然らずは一殺
多生の理に任せ、御身を斬つて両段となし、唐津藩当面の不祥を除かむ。されば今こそは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んぞはなんでもない、一時の小さな情にひっかかっていると大事を誤ることがある、一殺
多生《いっさつたしょう》というのはそれだ、その女一人を斬ってしまえば、駒井もひっ....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
押されながら歩いて行った。 マンションクラブは、我々同人の集まる、袖すり合えば
多生の縁ありという、その緑の下の力持ちをする同人達の息抜きクラブである。このクラ....
「親鸞」より 著者:三木清
じ縁につながるものであるという意識によって深められるであろう。「ああ弘誓の強縁、
多生にもまうあひがたく、真実の浄信、億劫にもえがたし、たまたま行信をえば、とほく....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
若し、健康でいたならば二人は、いかにこの世の中が苦しいところであろうとも、また幾
多生を享楽すべきこともあったのにと考えると、親として、悔恨の深いものがあります。....
「三国志」より 著者:吉川英治
って以来の転変を。――歴史は窮まりなくくり返してゆくらしい。――万生万殺――一殺
多生――いずれも天理の常でしょう。自然の天心からこれを観れば、青々と生じ、翻々と....