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多田
「多田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
こまかた》、並木、蔵前《くらまえ》、代地《だいち》、柳橋《やなぎばし》、あるいは
多田の薬師前、うめ堀、横網の川岸――どこでもよい。これらの町々を通る人の耳には、....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
、お父《とっ》さんがお眼が悪いのだって、感心じゃアないか」 森「眼の悪いのなら
多田《たゞ》の薬師が宜《よ》かろうに、天神様が眼に利きますかえ」 文「姉さん、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、いろいろのことをやっていたんです。何でも雪のふる日に、本所の番場辺へ行く途中、
多田の薬師の前で俄かに癪が起って悩んでいるところへ、虚無僧の石田が通りかかって介....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
ても、一体誰がこの雑誌を送ってよこしたのだ。 また扉を叩くものがあった。部下の
多田刑事であることは開けてみるまでもないことだった。応と答えると、果して
多田刑事....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
僕はさっき言ったように、情夫とおみねの実演だと思うよ。とにかく、他の連中の動静も
多田刑事に調べにやったからもう直ぐ判るだろう」 その話の半ばへ、噂の
多田刑事が....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れは大いによろしい。 ◯虫太郎今夜は乱歩氏邸へとまって明朝信州へかえる予定。 ◯
多田君岳父旧臘七十三歳で長逝。孝行息子たる彼は感心なものである。 ◯「光」の丸尾....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
麻川さんと何か喧嘩していらしったのでしょう。」あとは従妹の独語的に「ほんとにさ、
多田さん(嘗て私を変態的に小説に書いて死んで行った病詩人)麻川さんと云い、文士な....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
と胸を冷したが、なにぶんにも月が明るいので何うすることも出来ない。むやみに急いで
多田の薬師の前まで来ると、うしろから弦の音が高くきこえて、伝蔵は背中から胸へ射徹....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、諸角豊後守が住んでいた。また増山の通りには内藤修理亮、板垣駿河守、三枝勘解由、
多田淡路守、典厩武田信繁もいた。一条小路には小山田大学、土屋右衛門、蘆田下野守、....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ことに危険だからと留められて、ついに見ずじまいで帰って来たが、北京では坂西閣下や
多田中将(当時中佐)の斡旋で、宮殿も秘園も充分に見学し、僅かな日数ではあったけれ....
「虎」より 著者:岡本綺堂
の山谷に住んでいて、ことし五十の独り者。友蔵は卅一、幸吉は廿六で、本所の番場町、
多田の薬師の近所の裏長屋に住んでいる。幸吉はまだ独り身だが、兄の友蔵には、お常と....
「食指談」より 著者:佐藤垢石
というのは、黒砂糖四斤をなめた。 三 この正月のはじめ、上州館林正田醤油の
多田常務から、鹿の肉が手に入ったから、すぐこいという飛電に接した。私は、用事一切....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
法印が平家|調伏の祈りをしているところへ雷が落ちる。そこへ権十郎の成親と猿之助の
多田蔵人が出て来て、だんまり模様になるというような筋で、格別に面白い場面でもなか....
「仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
して呉れた。 『左手向う木の根|一本は泉州岸和田岡部美濃守』 『この右手の三本は
多田満仲公です。当山石碑の立はじまり』 『左手うえの鳥居三本は出羽国米沢上杉公。....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
の示す通り、河岸に近い水の中に何本も立っていた乱杭である。昔の芝居は殺し場などに
多田の薬師の石切場と一しょに度々この人通りの少ない「百本杭」の河岸を使っていた。....