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「多神教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多神教の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
故一心に猪の話を書き続けよう。天主教は唯一上帝を尊むとは口先ばかりで、実は無類の多神教たり。あたかも仏教に梵教の諸天を入れたごとく、キリスト教に欧州在来の諸神を....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とがあります。 当時私は八重子さんのそういう心持、悲しみ、キリスト教とアイヌの多神教との神話的な混同、そんなことに興味をもって書きたかったのですが、ものになら....
札幌まで」より 著者:寺田寅彦
の美に富む西欧諸国に入り込んだ基督教は、表面は一神でありながら内実はいつの間にか多神教に変化した。同時にユダヤ人の後裔にとっての一つの神なるエホバは自ずから姿を....
変な男」より 著者:豊島与志雄
け燃やしたらいいじゃないですか。」 「それはキリスト教の云う言葉です。ギリシャの多神教ではそんなことは云いません。そしてキリスト教では、三位一体なんてことを鋭い....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
イメージを書き誌すだけに止める。 キリストが出た当時のユダヤ民族、それは四方を多神教の異教徒等にとりまかれた唯一の一神教徒だった。すぐ近くのシドンやツロの町な....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とグランテールが叫んだ。 第三番目のすみでは、夢中になって詩が論ぜられていた。多神教の神話はキリスト教の神話とぶつかり合っていた。オリンポスが問題となっていた....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
宗教(シャマニズムの一種)に結びつけ、輪廻と転生を信じ、超自然の神秘力に帰依する多神教の秘密|咒教《じゅきょう》である。ラマ教の教理によると、人間の身体は地火風....
読書と著書」より 著者:矢内原忠雄
件の三年後(四一三年)であった。当時この災禍はロマ帝国が基督教を公認して、固有の多神教礼拝を禁じた事に対する神々の怒であると為す者があった。この世論に対して基督....