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「多祥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多祥の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
版ずりで何だかいかめしい文字が並べてある。読んで見ると 拝啓|愈《いよいよ》御多祥|奉賀候《がしたてまつりそろ》回顧すれば日露の戦役は連戦連勝の勢《いきおい》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
同書二巻十五章、元日の条にいわく、この日皇帝以下貴賤男女皆白色を衣《き》る、白を多祥として年中幸福を享《う》けんと冀《こいねが》うに因る。また相《あい》遣《おく....
未来の天才」より 著者:豊島与志雄
念のために、伯父の手紙をもう一度読んでみた。幾度読んでも同じだった。「謹啓益々御多祥……」云々という例のきまり文句が真先に出て来たが、「平素充分の事も出来不申汗....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ず知らず、こんなふうに溢れ出します。けれども私は、やり遂げなくてはなりません。御多祥を祈ります。 R・W・ ウォルトンの手紙(第四) ....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
の趣意を述べ尽せりと信ずるが故に、まず左にこれを掲載すべし。 拝啓。ますます御多祥奉慶賀候う。さて小生義多年日本歴史地理学会の経営に参与仕り、雑誌「歴史地理」....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
白い角封筒を渡した。 次長は中味を引き出すと低い声で、 「拝啓、菊花の候益々御多祥奉賀候、就ては来る十月十五日拙宅において、いささか祖先珍重いたせし物、当家と....