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多種
「多種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ではないか。そのままで完全な自然な姿を見せているではないか。若し自然にあの絢爛な
多種多様があり、独り人間界にそれがなかったならば、宇宙の美と真とはその時に崩れる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る氷河期と名づけられる大規模の気候変化を持ってくれば救われるのである。この時期に
多種の動物や植物は絶滅したが、その後間もなく寒冷が退却したときに、その期間中に発....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ハッキリしないので、只今は軽々しく口にすべき問題でないかもしれないが、しかしこの
多種な大入道が悉く博士邸内に集められていることからして、そんな風に疑われても仕方....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
術者ガワレワレノ組立テタ器械ニヨッテ放出シテイル通信用電波ノ外ニ此ノ空間ニハ現ニ
多種多様ナ未知ノ電波ガ飛ビ交《まじ》ッテイルノダ。ソレヲ探求《たんきゅう》シツク....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、敵の別な潜水艦が忍びよっていたことには、気がつかなかったのである。小型だけに、
多種のいい光学兵器をつみこめないのが、この潜水艦の欠点であると思っていたが、その....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
にだだ広く、そして正面には赤や青や黄のレッテルの貼ってある洋酒の壜が駭くばかりの
多種に亘って、重なり合った棚の上に並べてあり、その前のスタンドはいやに背が高く、....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
釣り下げられていたが、それの光に照らされながら、いろいろの器具、さまざまの織物、
多種多様の道具類、ないしは珍らしい地図や模型、または金文字を表紙や背革へ、打ち出....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
札までを十銭白銅貨に働く重力によって行ったものである。この外、白銅貨の効用は甚だ
多種なるも約束の紙数に達したれば擱筆する。要するに十銭白銅貨は単なる貨幣だとばか....
「暗号数字」より 著者:海野十三
以下、帆村の物語となる。 秘密の人 恐らく、あの頃から後の数年が、一番
多種多様の諜報機関が、国内で活動した時期だと思う。国際関係のものは勿論のこと、営....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
のも悪婆で、「女団七」のお梶の様なのも善人なのだが、やはり悪婆の型に入るし、実に
多種多様なものである。田之助・源之助などがすれば、今までに型の決っていない役は、....
「審判」より 著者:カフカフランツ
人間は使うことができません。すなわち、さまざまな役人の階級を描くためには、非常に
多種多様な、そして何よりもまず秘密な規則が立てられているため、それらの規則はおよ....
「胡瓜」より 著者:北大路魯山人
も二種類になっているわけである。その他にも一が二になっている促成野菜というものは
多種多様に発明されている。 従って促成と季節と楽しみは二つにふえているわけであ....
「世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
だ。 ひと口にたいといってもうなぎといっても、あるいはだいこんといっても、実に
多種多様だ。ピンからキリまで幾通りあるか知れない。これがよし悪しを見分け、その特....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ものである。屋壁は紅くぬられているだけでなく、人々もまた白色・黄色・銅色・鉄色と
多種である。) 電車縦横、全市街に貫通し、いずれの所に至るも電車の便あらざるな....
「料理の妙味」より 著者:北大路魯山人
常食う魚類は大体決っているようであるが、それでも一年を通じて数えたら、何百何千と
多種類に上るであろう。山から、畑から採る蔬菜の種類も魚類に劣らぬ数であろう。この....