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「多種多様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多種多様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
知り抜いているといった、技《わざ》の完全な精通を意味するのである。これらのつぼは多種多様で、しかも多くの場合、普通の理解力ではぜんぜん近づきがたい思考の奥深くに....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ではないか。そのままで完全な自然な姿を見せているではないか。若し自然にあの絢爛な多種多様があり、独り人間界にそれがなかったならば、宇宙の美と真とはその時に崩れる....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
術者ガワレワレノ組立テタ器械ニヨッテ放出シテイル通信用電波ノ外ニ此ノ空間ニハ現ニ多種多様ナ未知ノ電波ガ飛ビ交《まじ》ッテイルノダ。ソレヲ探求《たんきゅう》シツク....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
極便利な方法である。絵巻物などが作られるのも無理のない技術である。あるいは風景の多種多様な情趣あるいは一幅の画面に四季の草花、花鳥に描くにも適している技術である....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
似でゴッホもテンカンだと即断するのは、もとより不当であり、だいたい分裂病の症状は多種多様で、無限の型がありうるから、尚更、わからない。 然し、分裂病の型が多種....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
釣り下げられていたが、それの光に照らされながら、いろいろの器具、さまざまの織物、多種多様の道具類、ないしは珍らしい地図や模型、または金文字を表紙や背革へ、打ち出....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
、些細なものの節約や、巧妙な手際や、明敏な眼識や、優れた感覚などで得られた優雅な多種多様さと対照、そういうものはそれ自身としても非常に快いものであると同時に、そ....
暗号数字」より 著者:海野十三
以下、帆村の物語となる。 秘密の人 恐らく、あの頃から後の数年が、一番多種多様の諜報機関が、国内で活動した時期だと思う。国際関係のものは勿論のこと、営....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たものらしく名所旧跡的な曰くインネンよりも、怪談怨霊的曰くインネンの方がはるかに多種多様に部屋々々に伝わっていたものらしいようであった。どうしても楼主の命にした....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
慣が確立すると、社会は健全になるね。 日本には人の労に報いる言葉のみが発達し、多種多様、実に豊富でありすぎるよ。そういう言葉は一ツでよいのだ。ただ「アリガトウ....
役者の一生」より 著者:折口信夫
のも悪婆で、「女団七」のお梶の様なのも善人なのだが、やはり悪婆の型に入るし、実に多種多様なものである。田之助・源之助などがすれば、今までに型の決っていない役は、....
案内人風景」より 著者:黒部溯郎
っては登山者の知識、技術、セオリー通り追付いてゆく術はないのだ。 登山者は実に多種多様だ。ある人に取っては彼らは、既に案内者ではあり得ない。ポーターにしか過ぎ....
審判」より 著者:カフカフランツ
人間は使うことができません。すなわち、さまざまな役人の階級を描くためには、非常に多種多様な、そして何よりもまず秘密な規則が立てられているため、それらの規則はおよ....
胡瓜」より 著者:北大路魯山人
も二種類になっているわけである。その他にも一が二になっている促成野菜というものは多種多様に発明されている。 従って促成と季節と楽しみは二つにふえているわけであ....
世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
だ。 ひと口にたいといってもうなぎといっても、あるいはだいこんといっても、実に多種多様だ。ピンからキリまで幾通りあるか知れない。これがよし悪しを見分け、その特....