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多読
「多読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多読の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
いながら園はそこにあった葉書をしおりにはさんで書物を伏せた。柿江――彼は驚くべき
多読者だが――などが書物を読んでいるのを見ても、そうは思わないが、園の前に書物が....
「わが中学時代の勉強法」より 著者:寺田寅彦
ら自分は学校の教科書以外に、種々雑多の書物、雑誌をやたらに読んでみた。これは何も
多読することが、非常によいと自覚してのわけではない。ただ漠然と読書ということに興....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
る。しかしわたくしはこれに依って抽斎を知ったのではない。 わたくしは少い時から
多読の癖があって、随分多く書を買う。わたくしの俸銭の大部分は内地の書肆と、ベルリ....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
にはことごとく防火剤が施されていたもののようである。 いずれにしても無批判的な
多読が人間の頭を空虚にするのは周知の事実である。書物のなかったあるいは少なかった....
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
である。しかも、心の内側にぎっしりつめこまれている人生からの雑多な印象、驚くべき
多読からの不秩序な蓄積、いろんな疑問、悩みを択り分けるだけの力も手段もない。それ....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
。 生と観察との独自性を失わない限りは、寸陰を惜しんで読書すべきである。すぎた
多読も読まないより遙かにまさっている。 学生時代においては読書しないとは怠惰の....
「読書遍歴」より 著者:三木清
文庫の中に収められるようになった。 かようにして中学時代の後半は、私の混沌たる
多読時代であった。私は大正三年に中学を卒業したが、私の中学時代は、日本資本主義の....
「僕の読書法」より 著者:織田作之助
言わず(もっとも鴎外は母親の老眼のために自分の著書の活字を大きくしたが)、無類の
多読を一生の仕事のようにして来たにもかかわらず、近眼になったという話をきかない。....
「如何に読書すべきか」より 著者:三木清
ところでかように自分自身の読書法を見出すためには先ず多く読まなければならぬ。
多読は濫読《らんどく》と同じでないが、濫読は明かに
多読の一つであり、そして
多読は....