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「多識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多識の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
知と疑い」より 著者:寺田寅彦
のみにし、先人の研究をその孫引きによって知り、さらに疑う所なくしてこれを知り博学多識となるものはかくのごとき仕事はしとげられないのである。 しかれども大いに驚....
画室の言葉」より 著者:藤島武二
痛感するばかりである。 作家のみならず、批評家もまた同じことである。如何に博学多識を誇っても、自己のエスプリを把握しておらなければ、それはただ単に文字に書かれ....
科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
如何なる案内者といえども絶対的に誤謬のないという事は保証し難い。仮りに如何に博学多識の学者を案内として名所見物をするとしても、その人の所説にはそれぞれ何か確かな....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
から、今ここにそれを明かにしておく義務が私にはある。明治十五、六年頃に土佐高知の多識学者今井貞吉君がこれを千枚蘭《センマイラン》と名づけていたが、私はこれはよい....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
人々に温き同情を引起さしめたのであった。また一|面には彼は立派な教育を受け、博学多識で、何んでも知っていると町の人は言うている位。で、彼はこの町の活きた字引とせ....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 「武府の諸将は、みな弓を競って、日頃の能をあらわした。江湖の博学、文部の多識も、何か、佳章を賦して、きょうの盛会を記念せずばなるまい」 酒たけなわの頃....