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多趣味
「多趣味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多趣味の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
ものは、楢崎さんなんかの方がよくよんでいらっしゃるのじゃないかしら……わたしは、
多趣味というんじゃないんですもの」 のり子は、しずかに笑った。 「それはそうね....
「幕末維新懐古談」より 著者:田村松魚
お話を伺ったのでなく、お話を聴きたいために話して頂いたのであるが、この有益にして
多趣味のお話を我々両人の記憶にはとても残らずは記憶し切れないと思ったので、失念遺....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
高知の今井貞吉君は今は疾くに故人となったが、同君は多識なうえにすこぶる器用でかつ
多趣味な人で、よくいろいろのことに通じていた。その中でも特に古銭に精しく斯界での....
「徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
にも亦深い趣味と諒解があって、誠に多芸多能の人であった。 こうした性格、学識、
多趣味は最も随筆に必要な事であって、又それらのものは必ず随筆のうちに現われるもの....
「三国志」より 著者:吉川英治
経」という琴の沿革や七絃の音譜を書いた本も残されている。真偽は知らないが、孔明が
多趣味な風流子であったことは事実に近いようである。「歴代名書譜」にも、 ――諸....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る。 茶事の場合は、貴賤の隔てをやかましくいう当時でも、かなり貴顕にも近づき、
多趣味な者とも知りあうので、そうした折々の影響は、武蔵の画にも、必然あったものと....