多食[語句情報] » 多食

「多食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多食の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
た言で結び置く。 かように豕の性質について善い点を探れば種々多かるべきも、豕が多食・好婬・懶惰《らんだ》で穢《きたな》い事を平気というは世に定論あり。『西遊記....
立札」より 著者:豊島与志雄
眼をうっとりさせるものがありました。他のも一つは、張一滄自身の食欲でありました。多食と美食とで豚のように肥え太りながら、老来ますます健啖で、二三日に亘る長夜の宴....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
喰いにわざわざ日本橋まで俥を飛ばして行くという難かし屋であった。 その上に頗る多食家であって、親しい遠慮のない友達が来ると水菓子だの餅菓子だのと三種も四種も山....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
今まで食気更に振わざりしに引かえ忽《たちま》ち食慾を奮起し、滞岳中に比すれば無論多食せしといえども、更に胃を傷《そこな》うことなかりし、これによりて見るに、滞岳....
食道楽」より 著者:村井弦斎
に饗《きょう》するものは先方の胃袋が堪うると否《いな》とに頓着《とんちゃく》なく多食せらるるを快《こころよし》となす癖あり。主人の中川自慢顔に「大原君、その四角....
食道楽」より 著者:村井弦斎
医者に隠れて好きな物を買食《かいぐい》したり、食慾の進むに任せて無闇《むやみ》に多食したりするようでは医者の尽力を無にしてしまう。患者自身も平生《へいぜい》よく....