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夜の目も寝ない
「夜の目も寝ない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜の目も寝ないの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
た渾名《あだな》である。
林右衛門は、修理の逆上が眼に見えて、進み出して以来、
夜の目も寝ないくらい、主家のために、心を煩《わずら》わした。――既に病気が本復し....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
向いた六畳よ。 照吉さんも家業があるでしょう、だもんですから、ちょいとの隙も、
夜の目も寝ないで、附っ切りに看病して、それでもちっとも快くならずに、段々|塩梅が....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
、こりゃどうでも治さないと、私が呪詛殺すのだと、もうもうさほどでもない病気でも、
夜の目も寝ないで介抱するが、お医者様のお薬でも、私の手から飲ませると、かえって毒....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
かと――そこは助平根性だよ。私もついフラフラと――イヤ、フラフラどころか実にもう
夜の目も寝ないで考えに考えたんだが、そのあげくにとうとう腹をきめて、本日のこのて....
「可愛い女」より 著者:神西清
われの渡世って奴は。まったく泣きたくなりまさあ! 働く、精を出す、うんうんいう、
夜の目も寝ない、ちっとでもましなものにしようと考えづめに考える、――ところがどう....