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夜の錦
「夜の錦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜の錦の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
たせ冷たい水にはいらせて銭十一文の捜査をはじめさせた。松明の光に映えて秋の流れは
夜の錦と見え、人の足手は、しがらみとなって瀬々を立ち切るという壮観であった。それ....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
く蝶々|簪、娘たちの宵出の姿。酸漿屋の店から灯が点れて、絵草紙屋、小間物|店の、
夜の錦に、紅を織り込む賑となった。 が、引続いた火沙汰のために、何となく、心々....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、恋女房。……」 振袖の声が曇ると、多津吉も面を伏せた。 「御先祖へも面目に、
夜の錦を飾りましょう。庭の砂は金銀の、雪は凍った、草履で可、……瑠璃の扉、と戸を....