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「夜居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜居の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地獄の使者」より 著者:海野十三
大寺警部は、まだそれを調べてなかったのである。 「で、その家政婦と弟の両人は、昨夜居たのか居ないのか、それはどうかね」 「家政婦の小林トメは、夕方以後どこへも外....
飛行機の下の村」より 著者:宮本百合子
坐《あぐら》を掻き、凝っときいている。やがて静かな、明晰な口調で、 「どうだ、今夜居られるかね?」 と訊いた。 「僕らはいいです」 「それじゃ結構だ。みんな集め....
源氏物語」より 著者:紫式部
醜いのですよ。そうではなくて、髪なんか式部よりも短くなって、黒い着物などを着て、夜居《よい》のお坊様のように私はなろうと思うのですから、今度などよりもっと長くお....
源氏物語」より 著者:紫式部
た以前のように君側《くんそく》のお勤めをするようにと源氏から勧められて、 「もう夜居《よい》などはこの健康でお勤めする自信はありませんが、もったいない仰せでもご....
源氏物語」より 著者:紫式部
軽さを告げて目に見えぬ加護を祈らせておいでになるのである。修法をする阿闍梨たち、夜居の僧などは院の御心痛のはなはだしさを拝見することの心苦しさに一心をこめて皆祈....
源氏物語」より 著者:紫式部
がら、宮をもお床の下へお降ろしした。法皇は間の几帳を少し横へお押しになって、 「夜居の加持の僧のような気はしても、まだ効験を現わすだけの修行ができていないから恥....
源氏物語」より 著者:紫式部
夜明けごろに人の代わる時しばらく前の人と同音に唱える経声が尊く聞こえた。阿闍梨も夜居の護持僧を勤めていて、少し居眠りをしたあとでさめて、陀羅尼を読み出したのが、....
源氏物語」より 著者:紫式部
祈祷はもう少し延ばすほうがいいね。効験をよく見せる僧がほしいものだ、何々|僧都を夜居にしてあなたにつけておくのだった」 というようなまじめらしい話をされるのに....
源氏物語」より 著者:紫式部
ことができずに僧都はまだ御所に侍していた。 雨などの降ってしめやかな夜に僧都は夜居の役を承った。御病中の奉仕に疲れの出た人などは皆|部屋へ下がって休息などして....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
情もこみ上げて来た。 居士が余に別れて独り根岸の家に帰って後ちの痛憤の情はその夜居士が戦地に在る飄亭君に送った書面によって明白である。その書面の結末に次の文句....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
ほとんど語らず、買つて來たハムを切つたりしている。 「惜しいなあ、雜誌屋さんが今夜居ないのは!」杉田が言つた。「共産黨かなんか知らねえが、あの佐々さんと言うのは....