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「夜更し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜更しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「根岸お行の松　因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
人きりで外《ほか》に誰もいないのでげすから、偶《たま》には痴話や口説《くぜつ》で夜更しをして思わぬ朝寝もしましょうし、また雨なんかゞ降るときはまだ夜が明けないと....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
に声を懸ける。 （佐川さん、） と太く疲れたらしく、弱々とその一人が、もっとも夜更しのせいもあろう、髪もぱらつく、顔色も沈んでいる。 （どうしたんです。）と、....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
と云うのが凡て主人の使うもので、それが皆一種の解熱剤であるのを見ても、大分無理な夜更しでもするらしいのは判っていたのだが、それならば私がその折召使に伝言した忠告....
「黴」より 著者:徳田秋声
ることも、笹村の気にくわなかった。お銀は時々湯島の親類の家で、つい花を引きながら夜更しをすることがあった。 「近所へ体裁が悪いから、朝木戸をこじあけて入って来る....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
の昼間の勤めをすませて、夕方早く家に帰って来べきはずの良人が、途中でぐれて、外で夜更しをするということは、うちで待っているその妻にとっては堪えがたい苦痛に相違な....
「女客」より 著者:泉鏡花
くれるッて事を、堅くね、心の底に、確に信仰していたんだね。 まあ、お民さん許で夜更しして、じゃ、おやすみってお宅を出る。遅い時は寝衣のなりで、寒いのも厭わない....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
することが出来た。烏貝はフランス語でムールと云う。このムールのスープは冬の夜など夜更しして少し空服を感じた時食べると一等いい。 日本に始めて渡来した西洋料理が....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
」戸外まで送り出して、前川の肩を、「サヨナラ。」と云って、軽く叩いた。 二夜、夜更しが続いたので、朝は深い眠りで、明るくなったのにも気がつかず、新子は、十一時....
「地上」より 著者:島田清次郎
信愛をもって『底潮』の一団に交わったのである。お光は平一郎の急に多くなった外出、夜更しに心配したけれど、彼女は急には平一郎にそれと注意しないだけの思慮を積んでい....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
のように昼間の仕度のままで私の寝台の傍に立っていたんです。もっともドバルは時々｜夜更しをする癖があったのですがね。ドバルはたいへん気が立っている様子で、小声で「....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
者だ。カルタをして居るボニ侯爵は年の割に艶々して居る。容色の為午前二時より以上｜夜更しをせぬ真剣な洒落ものだ相だ。前何々夫人が、これも新らしい妻を携えた前夫に自....
「私の生活」より 著者:種田山頭火
あんまり早く起きたところで仕方がないから、それに今でもよく徹夜するほど夜更しをする性分の私だから、自分ながら感心するほど悠然として朝寝をする。といって....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
が毎度出ましてお邪魔様でございます、難有う存じます。それから菊枝に、病気揚句だ、夜更しをしては宜くないからお帰りと、こう言うのだ。汝またかりん糖の仮色を使って口....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
ばならんが、四五日内にまた尋ねて来ますから、お前、身の上を大切にして、宜いかえ、夜更しをするしょうばいだから身体に障らんようにして、宜いかえ」 番新「だけれども....
「「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
だった。正に稀らしい寄合といえる。だが、家のものとしては、年頃でいて、のらくらと夜更しの連続では、愛想をつかす方が尤もと思うと、雨垂れほどに戸も叩けず、すごすご....