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夜歩き
「夜歩き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜歩きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
子の京吉恋しさもただならぬ激しさであった。坂野も銀ちゃんも酒に乱れて行き、京吉の
夜歩きも常規を逸していたが、今夜の陽子もいつもの陽子ではなく、妖しく胸騒いでいた....
「放浪」より 著者:織田作之助
をやりとりし、美津子の胸のふくらみが急に目立って来たと順平にも判った。うかうかと
夜歩きを美津子はして、某生徒に胸を押えられ、ガタガタ醜悪に震えた。生国魂神社境内....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
枝松は隣りの門口まで藻を送って行って又ささやいた。 「これに懲りてこの後は一人で
夜歩きをせまいぞ。あすの晩もわしが誘いにゆくまで、きっと待っていやれ。よいか」 ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
た。知っていれば、もっと情けなくなったところだった。時にはうんざりした紀代子との
夜歩きも、いまは他の男が「独占」しているのかと思うと、しみじみとなつかしくなるの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るから、母はいよいよそれを信じないわけには行かなくなった。 「それですから当分は
夜歩きをしない方がいいと、お母さまは云っているのですよ」と、お勝はさらに付け加え....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
造という若い大工の独り者が住んでいたが、若い職人であるから、この時節に酒も飲む、
夜歩きもする、その不養生《ふようじょう》の祟りで疫病神に見舞われた。かれは夜半《....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
い起させるのは、やはり昔の柳の風である。(昭和12・8「文藝春秋」) お堀端の
夜歩きについて、ここに一種の怪談をかく。但し本当の怪談ではないらしい。いや、本当....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いうふうで、 「いや、したくは途中でして来ました。なにしろ、京都を出る時は、二昼
夜歩き通しに歩いて、まるで足が棒のようでした。それから昼は隠れ、夜は歩くというよ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
不思議そうに言った。 「近頃この辺にはいろいろの化け物が出るというのに、どうして
夜歩きをなすったのです」 二人はここへ来たわけを説明して、鞍から降り立とうとす....
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
の社長の家で、酒を呑まされて来てはいたが、別段酔っているのでは無かった。近頃彼が
夜歩きをすると、部落の青年達がよく彼に突当って来るので、それを防ぐためだった。蛇....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
猛なるブルテリア種の犬で、鼠をさがすために薄気味のわるい路の隅や、暗い小径などを
夜歩きするのが大好きであった。かれは幽霊狩りなどには最も適当の犬であった。 時....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
運命の問題だ。これが彼の哲学だ。 「今日は文化祭で若い衆が飲んでますから、婦人の
夜歩きは危いです」 「ほッといて下さいな」 「イエ、どこまでもお伴します」 ヤ....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
りる。) お妙 気をつけておいでなさい。 おいよ 狼の噂の絶えぬあいだは、決して
夜歩きをなさるなよ。 二人 あい、あい。 (おあさとおつぎは足早に下のかたへ去る....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
凉味を思い起させるのは、やはり昔の柳の風である。 二 怪談 御堀端の
夜歩きについて、ここに一種の怪談をかく。ただし本当の怪談ではないらしい。いや、本....
「放浪」より 著者:織田作之助
をやりとりし、美津子の胸のふくらみが急に目立って来たと順平にも判った。うか/\と
夜歩きを美津子はして、某生徒に胸を押えられ、ガタ/\醜悪に震えた。生国魂神社境内....