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「夜毎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜毎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ったそうでございます。 十八 その後《ご》若殿様はほとんど夜毎に西洞院《にしのとういん》の御屋形へ御通いになりましたが、時には私のような年....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
生の旺盛《おうせい》な活力も即座に萎微《いび》してしまうのであろう。だから先生は夜毎に英語を教えると云うその興味に促されて、わざわざ独りこのカッフェへ一杯の珈琲....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
、瀑壺《たきつぼ》の外へ躍り上って、洞穴の方へ逃げて行ってしまった。 それ以来夜毎の酒盛りにも、十六人の女たちが、一生懸命に奪い合うのは、素戔嗚ではなくて、黒....
星あかり」より 著者:泉鏡花
って帰って来た自分の姿は、立って、蚊帳に縋っては居なかった。 もののけはいを、夜毎の心持で考えると、まだ三時には間があったので、最う最うあたまがおもいから、そ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
なぜそんなに陽の光を嫌うようになったのだろうか。この子供はいつも母親に連れられて夜毎夜毎を遅くまで酒場などに暮していた。自然睡りにつくのもかなり遅くなり、結局太....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
条子爵のことを言外に含めていっているようにも響いた。 とにかく風間光技は、日毎夜毎の悒鬱を払うには丁度いい機会だと思ったので、早速老所長の命令に従って、自分の....
火星兵団」より 著者:海野十三
このごろでは、昼間も空中にうっすらと姿が見えるのであった。 地上の人間は、日毎夜毎にモロー彗星の怪奇な姿におびやかされ、神経衰弱にならない者はないと言っていい....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
とは、このような夫人の心境のことをさして云うのであるかもしれない。 煩悶は日毎夜毎につづいていった。疑惑はまた疑惑を生み混乱の波紋は日を追うて大きく拡がってい....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ない様にと、しょっちゅう、その上を泳ぎ廻っていなければなりませんでした。けれども夜毎々々に、それが泳げる場所は狭くなる一方でした。そして、とうとうそれは固く固く....
池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
を扼って上屋敷へ詰かけ、代る代る宿直を為たが、何分にも肝腎の妖怪は形を現わさず、夜毎夜毎に石を投げるばかり。で、一同も少しく魂負けがして、念の為に石の最も多く降....
くろん坊」より 著者:岡本綺堂
の枝にかかる髑髏一つとなった。その髑髏は源兵衛一家のほろび行く運命を嘲るように、夜毎にからからという音を立てていた。 「ええ、泣くとも笑うとも勝手にしろ。」と、....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
。聞いて遣わそう」それだけ云おうとしても喉に詰って、その苦しみで又うなされた。毎夜毎夜同じ夢を見つづけるのは、全く怪しい限りであった。 四 怪し....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
だ長い。今宵はなにを語って明かしましょうぞ。(蟹にむかって問い、又うなずく。)毎夜毎夜の物語も、つまるところは平家の恨みじゃ。この恨みは一年二年、五年十年語りつ....
妖怪談」より 著者:井上円了
ろが会議の決議は、寝首をしめるという恐ろしいことになりました。さあそうすると、毎夜毎夜寝ると蒲団の上から押ししめるので、その苦しさは例えようがありませぬと言うの....
古事記」より 著者:太安万侶
どうして姙娠したのか」と尋ねましたから、答えて言うには「名も知らないりつぱな男が夜毎に來て住むほどに、自然《しぜん》に姙《はら》みました」と言いました。そこでそ....