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「夜発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜発の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
てて一枚の葉書を書いた。 「兄の手紙今夕落手。同時に父死去の電報を受取ったので今夜発ちます。御返事はあとから」 しかし園はそう書いてくると、もう一つ書き添うべ....
おもかげ」より 著者:宮本百合子
いをなおした。三月下旬に一度保はストーヴの瓦斯を出し放しにした室にいるところを深夜発見され、その夜は母も保も共に泣き云々。保さんは来ていませんかと云えば、それが....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
の寝床は、昨夜のとおり藻ぬけの殻であった。 ただ彼は、枕許に近い土間の上に、昨夜発見しなかったものを見出した。いや、それは発見はしたのであろうがつい気がつかな....
チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
てしまった。たぶんチャアリイを伴《つ》れたまま。 夜明けに、捜索隊の一部が、昨夜発見の地点から四マイルを隔てた小川の岸に、乗り棄てられた空のボウトに往《ゆ》き....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
。そのためかいま瞼をあけて見返す車窓は、いっそう荒涼と眺めわたされた。それに一昨夜発ってきた東京は未だ晩秋で、街をゆく男達は誰も彼も合服姿だった。私は出発間際に....