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夜祭
「夜祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
前達は見に行かなんだのか。」 「何を。」と浅七が言った。 「彼等はお前様、昨夜は
夜祭を見ね行くし、明日は角力に行かんならんさかい。」 「そうや/\、もう弟様らち....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
定海県総持院で顕仁助順淵聖広徳王てふ法成寺《ほうじょうじ》関白流の名の竜王を七昼
夜祭ると、神物出現して蜥蜴のごとし、実に東海竜君なりと出《い》づ。画の竜と違い蜥....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
肯き、うわべは何気なく、お客にお銚子を運びました。 その日は、クリスマスの、前
夜祭とかいうのに当っていたようで、そのせいか、お客が絶えること無く、次々と参りま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
す甚だし、女巫楚服なる者自ら言う、術あり能《よ》く上の意を回《かえ》らしむと。昼
夜祭祀し薬を合せて服せしむ。巫男子の衣を著け冠※《かんさく》帯素し皇后と寝居し相....
「宋慶齢への手紙」より 著者:宮本百合子
ことをつげました。同じ夜のモスクワ放送は、ソヴェト同盟の第三十二周年革命記念の前
夜祭で建設を語る演説と心を魅する音楽を送りだしました。その夜に、わたしたち日本の....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
ら、五月五日のひと夜さを、女の家と言ふぞかし」とある。近古までもあった五月五日の
夜祭りに、男が出払うた後に、女だけ家に残るという風のあった暗示を含んでいる語であ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
父は――同じ錺職だったんですが、盛な時分、二三人居た弟子のうちに、どこか村の
夜祭に行って、いい月夜に、広々とした畑を歩行いて、あちらにも茅屋が一つ、こちらに....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
すんでいる。 ときどきは、憂鬱を散じ、希望が甦ることもある。一五九九年の「十二
夜祭」当日、デンマアク大使のために大夜会が開かれ、女王とエセックスは、群臣の前で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
それは、青い大きな星だった。 どこかで、神楽笛の音が、遠く聞えるようでもある。
夜祭でもあるのか、篝の火花が、森のこずえに、うす赤く映している。 馬でこそ、一....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ていた風習の引続きとも見られる。 そこでおしまいに路傍の石の二十三夜塔と、この
夜祭との関係を言うならば、これも農村に文字のなかった時代には、石屋は頼まずに村の....
「押入れ随筆」より 著者:吉川英治
の後は、たえてこの献立ての一品に会ったことがない。 このあいだ、東京まつりの前
夜祭に、ミス東京コンテストの審査員たちが集まった。場所は外苑の体育館ステージだっ....