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夜行
「夜行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
を御漏《おも》らしになるばかりでございます。
いつぞや大殿様が、二条大宮の百鬼
夜行《ひゃっきやぎょう》に御遇いになっても、格別御障りのなかった事が、洛中洛外の....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
が、絡繹《らくえき》として森蔭《もりかげ》に列を成せるその状《さま》は、げに百鬼
夜行一幅の活図《かっと》なり。 ややありて渠らはみな行き尽くせり。公園は森邃《....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
びるよという あつかましき怪物 後の驢馬 げらげらと笑う うすきみ悪き怪物 百鬼
夜行雪の上をはいずる 五色温泉より高湯へ 十二月三十日 高倉山へ....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
めていると、雪の山の不可抗な吸引力は、ジットしていられないほど強くなった。しかし
夜行できた寝不足の身体は、今日山に入ることを拒んでいる。はやる心を抑えつつ穂高駅....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
|得ものを持てり。扮装おもいおもい、鎧を着たるもあり、髑髏を頭に頂くもあり、百鬼
夜行の体なるべし。 虎杖 虎杖入道。 鯖江 鯖江ノ太郎。 鯖波 鯖波ノ次郎。 こ....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
細いまできづかわれた。 濃い靄が、重り重り、汽車と諸ともに駈りながら、その百鬼
夜行の、ふわふわと明けゆく空に、消際らしい顔で、硝子窓を覗いて、 「もう!」 ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
って居るかも知れんさ。」 「そのお前様、知れねえについてでがさ。」 「だから、今
夜行って、僕が正体を見届けてやろうと云うんだ。」 「はい、どうぞ、願えますだ。今....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
な、手下どもを遣わす、巡査、探偵などという奴が、その喜ぶこと一通でないぞ。中には
夜行をするのに、あの印ばかり狙いおる奴がある。ぐッすり寐込んででもいようもんなら....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
ずにはいられなかった。 やっと彼の帰った後、僕はベッドの上に転がったまま、「暗
夜行路」を読みはじめた。主人公の精神的闘争は一々僕には痛切だった。僕はこの主人公....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
す。当時夏目先生の面会日は木曜だったので、私達は昼遊びに行きましたが、滝田さんは
夜行って玉版箋などに色々のものを書いて貰われたらしいんです。だから夏目先生のもの....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
。そうしてその次に「鐘声夜半録」となり、「義血侠血」となり、「予備兵」となり、「
夜行巡査」となる順序である。 明治四十(一九〇七)年五月....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の身心上に発するもの 夢、
夜行、神感、神知、偶合、俗説、再生、妄想、癲狂、その他諸精神病 そのうち、第一....
「西航日録」より 著者:井上円了
う。されば、その首府たるブリュッセルの繁栄も推して知るべきなり。 四月三十日、
夜行汽車にてブリュッセルを発し、翌五月一日朝、ドイツ・ベルリンに着す。ベルリンは....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
大学、博物館等を一覧す。市街は石造にして、往々壮大の建築あるを見る。午後六時発車
夜行にて、スウェーデンに向かう。この間平原麦田のみ。江流にそいて進行し、国境に至....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
を徹せん覚悟なれば、悠々として帰心の清興を乱す無く、殊に愈本時刻に入るを喜ぶは、
夜行して暁天に近づくを喜ぶに同じく、得意の興趣、水上に投射せる己が影の長きより長....