夜襲[語句情報] » 夜襲

「夜襲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜襲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
した。すると友達の悪太郎に使嗾《しそう》せられて、隣村の林檎畑《りんごばたけ》へ夜襲《ナイトレーデ》を行ったことを、歴然と思い出しました。それは少年の心をわくわ....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
定した。多分、その日の夜に入ると、北上してきた赤軍は、勢いに乗じて、大挙土佐湾の夜襲戦を展開することだろうと、想像された。その時刻までに、わが青軍の主力は、前夜....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
引張り出そうとして、殊更マニラ飛行隊を帝都へ送って空襲をさせ、或いはアクロン号の夜襲、北海道、青森県の占拠まで、可也の犠牲をかけて、日本艦隊の釣出しを試みたので....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
メートルとなる。 三月十三日 ◯昨暁名古屋が大挙B29の夜間爆撃を受けた。東京夜襲より二日後で、ピッチをあげている。今度は風が強く、全く利敵風であった。 ◯十....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
を上るに、其声|自ら鬨の声になって、陶の本陣塔の岡へ殺到した。 陶方も毛利軍の夜襲と知って、諸方より本陣へ馳せ集って防戦に努めたが、俄かに馳せ集った大軍である....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
った軍議の席である。いよいよ評定に入るや、かの好漢忠次真先に、鳶ヶ巣以下の諸塁を夜襲し、併せて武田勢の退路を断たんことを提議した。信長、迂愚の策を、上席に先んじ....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
、来襲した。東は大同江だから完全な包囲攻撃である。平壌に籠る日本軍は、一万一千、夜襲を屡々試みたが成功するに至らなかった。七日午前八時如松は総攻撃を命令した。明....
島原の乱」より 著者:菊池寛
づくや、一斉に鬨を挙げ火を竹束につけたのを投げ込んだ。 用心はして居ても不意の夜襲であるから、黒田藩の家老黒田監物は討たれて形勢非であったが、黒田隆政自ら槍を....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
た。 幕軍が下鳥羽まで退却して、夜の十時近く夜食を喰っているところを、京軍更に夜襲して、一大激戦となったが、幕軍再び敗れて退いた。だが、京軍の方でも、市木、大....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
に俸禄を給するために、増封の二条件を回答した。媾和進行中に塙団右衛門が蜂須賀隊を夜襲するなどの事があって、大いに気勢を挙げ、大阪方可なり強気であったが、家康天守....
小田原陣」より 著者:菊池寛
。 そこで広沢重信は、城中の士気を振作すべく、精鋭をすぐって、信雄と氏郷の陣を夜襲した。蒲生氏郷自ら長槍を揮って戦い、胸板の下に三四ヶ所|鎗疵を受け、十文字の....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
それは村内に知られた富豪であるので、夜なかに多勢が押し寄せて来たのを見て、賊徒の夜襲と早合点して、太鼓を鳴らして村内の者どもを呼びあつめた。その家にも大勢の奉公....
空襲警報」より 著者:海野十三
はやく探しあてるんだ」 伸びくる毒の爪 それまで直江津の町は、幸いにも、夜襲機の爆撃からまぬかれていた。 旗男は、不安な面持で、高田市方面と思われる方....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
は無論に戦争劇を続々上演した。それに対して、歌舞伎座では福地桜痴居士作の「艦隊誉夜襲」を上演し、明治座では松居松葉君作の「敵国降伏」を上演した。前者はわが艦隊が....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
かもその興行成績は日清戦争当時の如くならず。 ○四月、歌舞伎座にて戦争劇「艦隊誉夜襲」を上演して不評。それと同時に、森鴎外博士作「日蓮聖人辻説法」を上演して、好....