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夜詰め
「夜詰め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜詰めの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
手伝いをした。平七は庄五郎と同職で、しかも従弟《いとこ》同士であるので、無論に昼
夜詰め切りで働いた。 庄五郎は二十八歳を一期《いちご》として世を去ったが、従弟....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ぎった。そして、ハタと膝をうった。 「ハハア、そうか。なるほど、そうか――」 二
夜詰めの近侍たちが、お次の間にしりぞいてから、もうよほどになる。上段の間に御寝《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
番《ねんばん》の会所になっておりました。つまり右の事件に関連して、土地の顔役が昼
夜詰めきりの有様でしたから、事の一切が、わかり過ぎるほどよくわかりました。
た....
「百物語」より 著者:岡本綺堂
二年とかの九月、上州の或る大名の城内に起った出来事である。 秋の夜に若侍どもが
夜詰めをしていた。きのうからの雨のふりやまないで、物すごい夜であった。いつの世も....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちぶさたを喞っている風。 また、やがて夜が深まると、辻々四十八ヵ所にいつもは終
夜詰めている篝屋(後世の辻番所)の武士が、こつねんと、みなどこかへ姿を消し去った....