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「夜語り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜語りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
散華」より 著者:太宰治
う意味の御返事であった。遺稿集の題は「北極星」としたい気持です、小生は三田と或る夜語り合った北極星の事に就いて何か書きたい気持です、ともそのお葉書にしたためられ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
勝重の嘆息だ。 その日には奥筋の方から着いたお粂らを迎えて半蔵の霊前に今一夜語り明かそうという手はずも定めてある。やがて墓地には一人去り、二人去りして、伏....
わかれ」より 著者:国木田独歩
ついに路傍の石に置く露ほどの思いなく打ち過ぐるも人と人との交わりなり、今日見て今夜語り、その夜の夢に互いに行く末を契るも人と人との縁なり。治子がこの青年を恋うる....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
も出る事は出た。 けれどもまたその後から、しかし、お綾は無類の美人だ。あれと一夜語り明かして見たい。そうした若い者の情に燃えて、抑えかねてもいるのであった。 ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
う、山の立場で、腹はできておる。かもうてくれるな」 「――でも、久しぶりに、山の夜語り、わたしの心づくしを喰べてくださいませ」 と、お甲は、炉の上に鍋などかけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
えって、子の中に、母がほんとに分っていたからであろう。――で、彼は途々、母がよく夜語りにした地蔵尊の仏説などを、独り想いつづけながら歩いた。 羅刹地獄の六道の....