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夜遊
「夜遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
には道楽者が多いと云うから」 「お婿《むこ》に来て、まだ一と月にもならないのに、
夜遊びなんぞしては悪いでしょう」 「悪いとも……」と、お由はうなずいた。「けれど....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
夕七ツが門限で、その以後の外出は許されない筈である。それにも拘らず、歩兵らは往々
夜遊びに出る。今後はその取締りを厳重にしなければならないと、根井は云った。鮎川も....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
く、真から元気のいい男だった。そいつが、僕がそいつの隣りの何とかいう男のところへ
夜遊びに行くのを、愚図愚図言い出した。まだ外にも二、三人それに同ずるものがあった....
「わが町」より 著者:織田作之助
呆! いま何時や思てる。もう直きラジオかて済む時間やぜ、若い女だてらちゃらちゃら
夜遊びしくさって。わいはお前をそんな不仕鱈な娘に育ててない筈や。朝日軒の娘はんら....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「いや、有難い」と、かれらはいよいよ喜びました。「実はおれたちの主君の申陽侯が昨
夜遊びに出て、ながれ矢のために負傷なされた。そこへ丁度、お前のような医者が迷って....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
」 と筵の上を膝で刻んで、嬉しそうに、ニヤニヤして、 「初茸なんか、親孝行で、
夜遊びはいたしません、指を啣えているだよ。……さあ、お姫様の踊がはじまる。」 ....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
に出世が出来ないのだ、といっても可いわ。 そんなに私を思ってくれるもんだから、
夜遊はせず、ほんのこッたよ、夫婦になってから以来、一晩も宅を明けたことなしさ。学....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
、ソレ御覧じまし、それだのに、いかなこッても、酢蛸を食りたいなぞとおっしゃって、
夜遊びをなすって、とんだ若様でござります。どうして婆々が家の一膳飯がお口に合いま....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の後、控えの間のドアのあく音がきこえた。ヘルマンはその伝令下士がいつものように、
夜遊びをして酔っ払って帰って来たものと思ったが、どうも聞き慣れない跫音で、誰かス....
「女難」より 著者:国木田独歩
ているようなところが見えて、それがまたこの人の愛嬌でございます。 私のところへ
夜遊びに来ると、きっと酒の香をぷんぷんさせて、いきなり尻をまくってあぐらをかきま....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
に市野さんが来ていました。こうして、たびたび逢っているうちに、母や兄がわたくしの
夜遊びをやかましく言い出して、一体どこへ出かけて行くのだと詮議するので、しょせん....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
にはお紅という娘は、北畠家から奪い取られて、今、聚楽第にいるらしい。では主殿での
夜遊の宴の、その中にも入っていることであろう。 不破小四郎と四人の武士とは、云....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
――それなら可いと僕は思ったよ。 友よ、これでお終いだ。 古人燭をとって
夜遊ぶさ。今人の僕はこんな遊びをしている。あくどい、刺戟の強い、殺人淫楽的の遊び....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
て来たついでとあって、乾児を連れて山城屋へ行き、この頃深間になったお山を揚げ、一
夜遊んでの帰途であった。 六地蔵の前までやって来た時、木陰から林蔵が現われた。....
「わが町」より 著者:織田作之助
た。他吉は顔を見るなり、怒鳴りつけ、 「阿呆! いま何時や思てる? 若い女だてら
夜遊びしくさって、わいはお前をそんな不仕鱈な娘に育ててない筈や。じゃらじゃらと若....